遂にタイガースが優勝してしまう。苦節18年。最下位10回。Bクラス15回。惜しくも優勝を逃すこと1回。
92年のフィーバー以降、あのメンバーを胴上げしたい一心で、タイガースを応援してきた。
しかしそのメンバーも年が経つことにひとりふたり減っていった。98年オフ、野村克也招聘に成功。
奇跡が起こったと思った。だが、新庄に全てを賭けた野村タイガースは、2000年オフの新庄メジャー行きを
もってその夢を終える。2001年、最後のV戦士、和田豊引退。「和田がいたからずっと応援してこられた」
そう思うトラキチは、少なくなかった。その引退試合は、ジャイアンツ長島茂雄監督の
最後の試合でもあった。また、野村監督夫人の逮捕も迫っており、私は、タイガースに、
そしてプロ野球全体に、夢も希望も見出せなくなっていた。
しかし、野村克也がタイガースに残した最後の一言が、奇跡を呼ぶ。
「私では駄目でした。このチームを変えられるのは、西本さんか星野君くらいですよ」
かくして2001年オフ、野村克也から星野仙一という、他球団では100%ありえない奇跡の監督交代が実現、
既に死んでいたタイガースに、本当に最後のチャンスが与えられた。このコーナーは、私がこの18年間、
タイガースについて幾度となく考えたことを、テキトーにまとめていく。
またいつか、タイガースが勝てなくなり、苦しくなった時、それを乗り越えるための知識として、
これが活かされれば幸いである。(2003/9/1)
*追記:文中に出てくる他人様のセリフは、多分原文ママではないです。哲フィルターにより若干誇張されたりしているところもあると思いますので、御了承下さい。
第一回 スカウトと育成に愚痴をこぼした日々
第二回 公務員並の安芸キャンプ、ファンに試合中に怒られる選手達
第三回 前向きなファン思考が呼ぶデスパイラル
第四回 趣味が娯楽でなくなる時
第五回 野村克也の意地
第六回 これしかなかった
延長戦 栄光のV戦士達