改革者としてかつてタイガースで手腕を発揮した岡田監督と星野監督。岡田オリックスの二年、仙一イーグルスの一年を「改革」という観点から見てみます。
要は新戦力、抜擢、配置転換などがどうだったかを確認する企画。


<岡田オリックス>
■10年
トレード、移籍:木佐貫(ジャイアンツからトレード)、赤田(ライオンズからトレード)
助っ人:バルディリス(タイガース戦力外)
抜擢:T-岡田
配置転換:平野、岸田(共に先発からリリーフへ)

■11年
トレード、移籍:寺原
助っ人:フィガロ、李
抜擢:西
配置転換:-

タイガース時代に金本の四番起用、今岡のサードコンバート及び五番起用、安藤の先発転向、JFKの確立など様々な改革を成功させた岡田監督。
オリックスでも初年は上記の通りいろいろと改革を行い一定の成果を挙げた。二年目の今季もトレードで寺原を獲得、若手の西を抜擢するなどし共に活躍したが、初年の改革成功の体現者だった木佐貫、T-岡田が不振に。またカブレラのホークス移籍を李では埋めきれず、結果的にはプラマイ0となってしまったか、二年連続で惜しくもCS進出を逃した。フィガロ以外の新助っ人が期待外れだったのも響いた。
勝負の三年目、おそらく今オフは大きなテコ入れをしてくるのでは?逆に言うと他球団はトレード狙い目かも。

<仙一イーグルス>
■11年
トレード、移籍:松井、岩村
助っ人:-
抜擢:塩見(新人)
配置転換:ラズナー(先発からリリーフへ)

タイガース時代はトレード、FA、助っ人と大きく補強に動きチームを改革した星野監督。それと比べるとイーグルス初年度はやや大人しかったと言えるか。
メジャー出戻りの松井、岩村、また多く獲得した助っ人陣も軒並み期待外れに終わった。嶋、鉄平らの不振も響いた。
唯一、ラズナーのリリーフ転向は成功を収めたものの、抜けた先発投手陣が手薄になっていては本末転倒という状況。
チームを創世記から支えてきた山崎武司が退団するが、もっと大きなテコ入れが待っているのではないだろうか。こちらも他球団は狙い目!?