プロ野球史上初の三年連続90敗、身売り騒動と後ろ向きな話題ばかりなベイスターズですが、同じ90敗でも過去二年と今年は違うかも、と気付いたことがあり。


ところで本題に入る前にたいしてフォローにもなりませんが言っておきたいことが。
試合数が今より少ない時期があったりするので、「三年連続90敗」という言い方はちょっとフェアではないです。ここは「三年連続勝率.375以下」と言うべき。これだと前例はあります。まぁそれでも1950年代(チーム創世記のカープ)や60年代(当時「チカ鉄」と言われてた頃の近鉄)のお話で、近代野球では無いことなのですが。そうなんです。つまり、あの「PLや横浜高校より弱い」と言われてた頃の阪神タイガースよりも勝っていないということなんです。これはちょっと想像を絶するレベルです(因みにタイガース四年連続最下位の時の勝率は98年.385、99年.407、00年.422、01年.416)。まぁ、今当時のタイガースがいたら多分もっと負けてるんでないかとは思いますが、それは置いておきましょう。

この三年のベイスターズが暗黒時代のタイガースもびっくりな程勝てない要因、それは皆分かると思いますが「投手陣の崩壊っぷり」です。チーム防御率は08年4.74、09年4.36、10年(10/3現在)4.92と5点取っても勝てないかもしれないレベル。因みに四年連続最下位の時のタイガースは98年3.95、99年4.04、00年3.90、01年3.75と何と今年(10/3現在4.12)よりもいい数字。だからって当時の投手陣で今の打線なら優勝できたのかと言われるとアレですが(笑。ベイスターズが借金1で終えた07年は4.01だったので、やはりここが最大の要因なのでないかと。
で、ここ三年のベイスターズ投手陣を改めて見てみたんですが、下記に主な先発投手を掲載。

08年







選手名先発数防御率
ウッド263124.69
小林22654.41
三浦217103.56
桑原10364.74
吉見10365.30


09年











選手名先発数防御率
三浦2811113.32
グリン233155.11
ウォーランド215104.80
吉見13344.28
寺原13273.90
小林12184.48
ランドルフ7521.96
マストニー12155.69


10年(10/3現在)











選手名先発数防御率
清水2610115.40
加賀233113.63
大家22794.59
三浦16387.23
ランドルフ16294.25
藤江7237.52
寺原7433.67
阿斗里7076.65


これを見て思うこと。それは08年のウッド、09年のグリン、ウォーランドら、ハズレ助っ人に20試合以上も先発させていた意味不明な起用に比べ、今季は春先から加賀、夏場以降には藤江、阿斗里、表には載せていませんが最近では田中や眞下など、若手投手を積極起用。特に加賀と阿斗里は負けても負けても起用し続けてきてます。ランドルフが故障してなかったらどうなっていたかは分からないですが、結果的には先発投手を育てようという意図がハッキリと見て取れます。ここが過去二年と大きな違いではないかと。ただ、彼ら若手に変に期待すると失敗してしまうというのも弱小チームの罠シリーズだったりはしますが(笑。これらが来季に活きるかどうか。ちょっと楽しみにしています。