今日の『風林火山』で、諏訪頼重が自害する前に、山本勘助に言った。
「ワシはこれまで、領主たる者、民に慈悲深く、戦では強くあらねばならぬと思ってきた。しかし、主君たるものは、この世で最も小賢しくなければならぬということを知った」
今日はそういうお話。

二戦目三戦目と、ベンチワークに差が出た印象。
ドラゴンズは元より緻密なデータに基づく落合野球の強さがあり、ベイスターズも今季は大矢監督でベンチワークは確実に強化されてる。そして今季のジャイアンツには伊原コーチがいる。
一戦目のような総力戦になれば、選手層の厚いタイガースは強いだろう。
しかし、そういった展開にならない場合、王道野球にこだわる岡田では「無策」となってしまう、今季のセントラル・リーグはそういう状況なのではないかと思う。


ベンチワークの徹底や相手チームの分析等は、モチベーションが高くないと出来ないことなのではないかと思う。
そのためのモチベーションをいかに維持し続けるかが大事で、今季から導入されるクライマックスシリーズが、多くの球団にそのモチベーションを持たせている気がする。

スワローズの古田は今は兼任で全てに頭が回らない状況やとは思うが、近い将来、監督に専任した時にどうなるか。カープのブラウン監督は、他人の意見を汲み、柔軟な采配を結構する印象がある。それこそファイターズのヒルマン監督のように、あっさりと日本の野球に順応し、チームを上位に押し上げる要素を持っていると思う。

明日も、身体も頭脳も100%の力を試合に注ぎ込む価値がある。そういう球団が増える中、選手層の厚さの上にあぐらをかいていたタイガースが出遅れている、それが今の状況なのではないか?そう、かつてのジャイアンツのように。

借金1となった今、タイガースが上位へ行くために何が必要か、もう一度考えて、出直して欲しい。
「非凡の凡将」では勝てない時代がやってきたのだと、認識して欲しい。
そして、その先には、短期決戦でも勝てる対応力が付いてくるハズだ。