仙一の想い出はたくさんある。


学生時代に自分は物凄い仙一狂な人らと友人になった。
彼らから仙一の凄さ、面白さをたくさん聴いた。
その中でも特に印象深いものは
『選手もファンもみんな諦めているのに仙一だけは諦めていない』
『もう一人親父がいるようなもん』
の二つで、これらは後に仙一がタイガースの監督になってからホンマであることを思い知らされるのでした。

2001年オフ、自分が社会人になってからもタイガースは相変わらずダメダメでノムさんですらどうにも出来なかったところにサッチーの経歴詐称問題が追い討ちをかける中、次の監督どないすんねんとあわあわしていたらドラゴンズを退団したばかりの仙一がタイガースの監督になるかもしれない、という報道が出てからのあのワクワク感は今でも忘れられません。

監督になった最初の2002年春キャンプでは今までと明らかに違うチームの熱量に感動を覚えたのも素晴らしい想い出。
あの時にタイガースの変革を確信した。
あれから16年、今のタイガースがあるのは仙一のおかげであることは間違いなく、ありがとうを何度言っても足らない。

これからはコミッショナーになったり野球界全体を導いてくれる存在やと思っていたのに。
惜しい。

今でも迷った時は仙一ならどうするかって考えます。

ホンマにありがとう。
ご冥福をお祈りします。

おまけ。
仙一の想い出で強烈なのは、甲子園球場のバックネット裏で試合観戦してた時、たいして面白くも無い、選手を蔑むだけのヤジを飛ばし続けてるオッサンがいたんやけど、仙一がわざわざベンチから出てきて「だまっとけ」的なことを言うたんですよね。
言われたオッサンは素に戻って「ファンにそんなこと言わなくてもいいじゃないですか」と敬語で仙一に言うたんやけど、仙一が「やかましいボケェ!!お前なんかファンちゃうわ!!(原文ママ)」て一喝してね。
自分はオッサンの後方に陣取ってたんやけど、仙一の生声をはっきり聴けて凄くうれしかった(笑。
仙一の後ろで島野さんがめっちゃ睨み利かせてたのも面白かったなぁ・・・。