ああもう何処から書けばいいのやら。
青春時代に全てを懸けた和田豊が遂にユニフォームを脱ぐ。


2001年の引退セレモニーでの名台詞で多くのファンを号泣させた後、発足した星野政権で早速首脳陣入り。
星野政権でも岡田政権でも対戦相手の分析を的確に行うなどチームの勝利に多大に貢献。
真弓政権でもマートンが悩めば的確なアドバイスで再生。

その理論派ぶりは、阪神タイガースに新たな可能性をもたらしてくれるに違いないと思った2011年オフの監督就任劇。
この時自分は「愛する和田豊がボロカスに言われる姿だけは見ないですみますように」と書きましたが・・・。

2012年、前年からの負債が祟り5位に轟沈。しかしそのおかげでシーズン後半は積極的に若手起用。これが後年利くことに。今思えばこの時の気持ちをいつまでも忘れなければ・・・中村も岡田も皆それができないんよねぇ(あの時は若手抜擢したのに何故今しない?という)。
更にはこのオフ、ドラフトにて和田監督ハイライトのひとつと言っていい、藤浪晋太郎の獲得に成功。これがなければ和田政権はもっと短命に終わっていた可能性もありましたね。

2013年、藤浪・西岡ら新戦力の活躍もあり8月まで優勝争い。四番新井と心中した結果新井が不振に陥ると共に9月に失速しましたが、孝介・コンラッドといった負債や久保のクローザー転向失敗などを乗り越えての躍進は十二分に評価されるものでした。

そして2014年、ゴメス・オスンファンという強力な助っ人を得た和田タイガースは9月上旬まで優勝争いを展開。ミスターオクトーバー孝介の爆誕もあってCSを勝ち上がり日本シリーズに進出。9月に失速したと言われましたが結果は13勝14敗で大失速というわけではなく、それがCSに繋がったといっても良いと思います。これにより和田監督は契約を一年延長。

これならば、と期待されて臨んだ2015年。
打線の低迷と負けパターン時のリリーフ陣が整備できず、チームの貯金は伸び悩み。しかし他球団も軒並み絶不調という有り難い状況もあって9月中旬まで優勝争いを展開。あと一歩、というところでしたが・・・最後の12連戦で打線が再び低迷しTHE END。
「計算が合うまでひたすら待ち続ける」と言われた和田采配は、最後まで待ち続け、そして終焉。

1985年から30年。ずっと和田豊は阪神タイガースのユニフォームを着ていました。
それが、遂に、ユニフォームを脱ぐ時が来てしまった。
監督としての再任はもう無いかな?
コーチとしての再任はあるのかな?
彼はどんな解説をするんだろう?
今はまだいろいろと想いが逡巡していますが、とりあえずありがとう、お疲れさまと言いたいです。
また新たな和田豊が見られることを楽しみにしています。