阪神タイガースが今季シーズン途中で獲得した助っ人投手ブレイン・ボイヤー。
彼は2003年、クローザーとして期待されながら140キロ前後の棒球を投げるだけだったルー・ポートの代わりに獲得したジェロッド・リガンになれるのか?
そのジェロッド・リガン以降の阪神タイガースシーズン途中獲得助っ人投手の系譜を振り返ります。
因みに全員「それなりのメジャーリーガー」でした。というわけでMLBでの成績も記載。


■ジェロッド・リガン










球団試合先発SH被本四球三振防御率WHIP
2000NYM 10000020010.00 1.50
2001NYM 350330447.2524413.40 1.38
2002CLE 290210033318227.64 2.15
2003CLE 20000040129.00 2.00
2003T290300-- 35.2211301.51 1.12
2004T230114-- 25.135142.84 1.11
MLB:4年 670540486.2843665.19 1.71
NPB:2年 520414-- 61516442.07 1.11

MLBデビュー2年目に活躍。しかし以後は徐々に衰退し2003年途中にマイナー行き。これを機にNPBへ。
先述の通り、2003年、ルー・ポートというピッチングマシンを引いてしまい安藤、ジェフ・ウィリアムスが繰り上がりでセットアップ、クローザーになった結果その前の1枚が足りなくなった阪神タイガースに突如現れた正に救世主。
2年目も安藤やジェフがやや調子を落とす中、一人昨季の調子を維持していたが故障離脱しそのまま退団。リガンが故障していなかったらJFKも誕生していなかったと考えるとなかなか感慨深いものがあります。

■トレイ・ホッジス







球団試合先発SH被本四球三振防御率WHIP
2002ATL 40200011.22265.40 1.54
2003ATL 521330465.21131664.66 1.52
2004T88230-- 40.2916295.31 1.38
MLB:2年 561530477.11333724.77 1.53
NPB:1年 88230-- 40.2916295.31 1.38

MLBデビュー2年目で52試合に登板するなど割と期待の若手やったんちゃうのかと思うんですが翌年はマイナー契約になりNPBへ。
ラモン・モレルというハズレ助っ人(略。それなりに成績残すも抜群というわけでもなく、動くと言われた球もあまり動かない印象で一年で退団。

■ロドニー・マイヤーズ














球団試合先発SH被本四球三振防御率WHIP
1996CHC 450210-- 67.1638504.68 1.47
1997CHC 51000-- 91766.00 2.11
1998CHC 120000-- 1836157.00 1.78
1999CHC 460310863.21025414.38 1.51
2000SD 30000020034.50 1.00
2001SD 370121347.1620295.32 1.54
2002SD 140110221.1110115.91 1.83
2003LAD 40000091456.00 1.56
2004LAD 10000020010.00 0.50
2004T200121-- 24.13884.07 1.28
MLB:9年 167175113239.2281101615.07 1.56
NPB:1年 200121-- 24.13884.07 1.28

MLBデビュー1年目から45試合に登板。以降9年で167試合。しかし内容は抜群というわけでもなく。
故障離脱したリガンの穴埋めのため阪神タイガースへ移籍。球は速かったが最早球が速いだけでは感動できない時代が来ていることを教えてくれた助っ人。

■クリス・リーソップ













球団試合先発SH被本四球三振防御率WHIP
2005FLA 15020001719158.47 1.82
2006FLA 220120221.1116103.38 1.97
2007LAA 4000004.11124.15 1.15
2008ATL 160010218.1210135.89 1.42
2008T84020121.12766.75 1.69
2010ATL 100000203222.50 4.00
2010PIT 220000519110241.89 1.05
2011PIT 7605411569.2830794.39 1.48
2012PIT 610141873.2624463.91 1.43
MLB:7年 2170911232225.2201031914.62 1.53
NPB:1年 84020121.12766.75 1.69

外野手から投手へ転向、その後数球団渡りながらお試しで使われるもあまり結果が出せず、久保田の不調で後ろの投手が欲しかった阪神タイガースが獲得。
球は速いがそれだけだった。しかし若かったこともあり残留。ところが故障もあって翌年は一度も登板無し。
帰国後MLBでそこそこ働くも今季はアスレチックスで結果出せず先日マイナー落ちした模様。

スタンリッジは既にNPBで実績あったので除外。
というわけでリガン以降三連敗中。ボイヤーは成績的にはマイヤーズに近いんでしょうか。統一球でマイヤーズとは違う結果になるといいんですが。