決勝戦。プエルトリコ先発は我らがジオ・アルバラード。因みにジオはWBCでの活躍が認められロッキーズとマイナー契約した模様。


しかしジオは立ち上がりレイエスにいきなりあわやホームランの二塁打を打たれ、送りバントで一死三塁のピンチ。ここで試合終了後に今大会MVPに選ばれるカノを敬遠しエンカーナシオンとの勝負を選択するもファーストストライクをセンターオーバーされ2失点。さすがダルビッシュキラー。ジオは結局一回で降板。
ドミニカ先発のデデューノは昨季MLBで初めて結果を残した(15試合で6勝5敗)遅咲きの29歳。今大会ドミニカは先発はそこまで強力ではないもののこの辺りの選手がしっかりと結果を出して超強力リリーフ陣に繋いできました。決勝戦でもやや制球悪いながら5回を無失点で切り抜け、これまで無失点を誇るリリーフ陣リレーへ。
14年で13球団を渡り歩き700試合登板を果たしているドテル、オリオールズのセットアッパーストロップ、SFジャイアンツ強力リリーフ陣の一角を担うカシーヤ、レイズのクローザーロドニーと皆球が速いだけじゃなく動く動く。こりゃ動く球さっぱり打てない日本代表じゃ手も足も出なかったんじゃ・・・。
プエルトリコはメジャーリーガー達はなんとか対峙するもマイナーリーガー達ではドミニカ投手陣に歯が立たない印象で終わってみればわずか3安打。5四球をもぎ取ったのはさすがとも言えますが決定打が出ず完封負け。

ドミニカもプエルトリコもどっちも楽しそうにプレーしていたのが印象的。
日本代表も甲子園根性を見せるなら甲子園球児のように溌剌とプレーしても良かったのでは、などと思ってしまいました。

今大会はいろいろありましたが、他国の試合を観てるとやっぱりWBCやってよかったなぁと思いました。
野球人気復活を懸けた台湾、これから国内野球人気を盛り上げようというブラジル、オランダ、イタリアはもちろん、メジャーリーガーが多数いるプエルトリコやドミニカだってあんなに楽しそうにプレーして勝ったら大喜びしてた(まぁ、南米のチームはバリバリのメジャーリーガーでもオフに自国に帰ってウィンターリーグに参加するような野球馬鹿ばっかなんで単に野球好きなだけとも言えますが(笑)。
WBCが目論む「ベースボールの世界振興」は成功しているのだと思います。
しかし。だからこそ、MLB各球団は選手の提供を惜しんではいけないのではないでしょうか。WBCが盛り上がればいずれは自分達に供給される選手が増えるのだと、そう思ってもっと協力しても良いのでは?
今はまだ「野球後進国」が自国野球のために頑張ってプレーしてくれるでしょうが、既にMLBの狩り場となってしまった国は(今回の日本のように)やがてはWBC参加の意義を見失ってしまうように思います。
早くWBCが「真の世界一」を決める大会になるとええですなぁ。