先日BSで放送していたマイナーリーグの選手を追ったドキュメントを観たのですが。


アメリカのマイナーリーグでは野手はとりあえず「試合数をこなすこと」を教えるそうです。
過酷な日程の中でもパフォーマンスを発揮できるような練習を最初からさせる、ということらしく。向こうはコーチがフォームをいじったりもあまりしないということなのでよりそういうことになるのでしょうが。
因みに投手については球数の制限が厳しくされていて、若い投手はとりあえず「短いイニングでもいいから全力で投げるこ」とから教えられるそうで。一番下のルーキーリーグなんかになると変化球はストライク入らなくてもいいとかいう世界なんだとか。
そして投手野手問わず有望株の若手選手は結果に関わらずとんとんとAAAまでは上げられていくのだとか。

で。阪神タイガースの今季の二軍ですが、野手で最多打席は野原将志の344。一軍の規定打席数には遠く及ばない数字です。
以前、清武さんがGMだった頃のジャイアンツの二軍を特集した番組を観た時に、ちょうどルーキーだった大田や松本に「年間550打席立たせられるように」とマリーンズ二軍との連合チームを作って試合増を図った、と言っていました。
そうですよねぇ。やっぱり今の二軍じゃ試合数少なすぎるんですよ。

またアメリカの話になりますが、今年引退した田口がブログで「マイナーリーグでは10番打者とかもある」と言ってました。全ては選手の出場機会を増やすため。「マイナーは育成目的であることが徹底しているなぁ」と思いました。

幸い阪神タイガースはお金もあります。金満補強だけでなく、育成選手で保有選手を増やして三軍を作り、現在チーム数が奇数になってしまっているウェスタンリーグの6つ目の球団をタイガースが率先して作るくらいのこと、したらどうでしょうか?

中村GMは「二軍でも平等に機会を与える必要は無い」と英才教育制を打ち出しています。これはこれで有望株育成には有効でしょう。しかし余った選手の中にも原石はいるかもしれない。彼らにも出場機会を与えることはそれこそ五十嵐資金を有効に使うだけでもできちゃうと思うんですがね。
今季ようやくホークスと共同チームで独立リーグと試合したみたいなんで、そういう「ファームの試合増の工夫」がどんどんとウェスタンリーグでもされていくことを期待しております。