12/11/15(木): 検証、今季の阪神タイガース2-6回3失点が限界の先発投手陣
ネタ: 阪神タイガース・野球
投稿者: tetsu
昨日の検証で「平均得点を3にするのは割と方策ありそうやが、それよりも失点をジャイアンツレベルに減らす方が大事そう」ということになりました。
それでは今季のセ・リーグの新QS(6回2失点)の割合を見てみましょう。
そもそも新QSとは?
今季、セ・リーグの平均防御率は2.86でした。つまり従来のQS6回3失点(防御率4.00)では平均をかなり下回る投手ということになります。そこで新QSとして6回2失点(それでも防御率3.00で平均以下ですが)を集計してみようと思った、ということです。
2012年セ・リーグの新QS(6回2失点)。例によって手集計なので間違いあるかも
この表、144試合終了時点のものですが、今季のセは消化試合が多く、GDSはCSへ向けた調整のため先発投手を5回で降板させるケースが目立ちました。なのでAクラスのチームは実際これよりも高い値になるものと思っていた方が良いです。
ということを踏まえた上で話を進めますが、終わってみればQS(6回3失点)はタイガースがトップに。しかし新QSとなるとジャイアンツを下回りカープと同率2位に。先述の通りドラゴンズは意図的に新QSを達成しなかった試合が消化試合で続いたので、実質3位と考えておいたほうが良いかと思います。
QSは達成できるが新QSは達成できない、それが今季の阪神タイガース先発投手陣だったということです。
ジャイアンツの新QSに追いつくにはあと5個以上増やす必要があります。これは昨日の検証で「失点を83減らすには先発投手6人で1試合0.5点失点を減らす必要がある」という結論と比較するとまだなんとかなりそうな気がします。久保の故障、安藤の夏バテで一時期迷走した先発ローテ5、6番手をそれなりに固定できれば、それだけでも5個くらい増やせるか?能見、岩田の復調も願いたいところですが・・・。
しかし仮に新QSを5つ増やせたとしても、まだ減らさないといけない失点は70以上ありそうで、これらは全てリリーフ投手へと回されるのでしょうか?
ううむ、セイバーメトリクス的考え方は難しい・・・。
それでは今季のセ・リーグの新QS(6回2失点)の割合を見てみましょう。
そもそも新QSとは?
今季、セ・リーグの平均防御率は2.86でした。つまり従来のQS6回3失点(防御率4.00)では平均をかなり下回る投手ということになります。そこで新QSとして6回2失点(それでも防御率3.00で平均以下ですが)を集計してみようと思った、ということです。
2012年セ・リーグの新QS(6回2失点)。例によって手集計なので間違いあるかも
投手名 | 新QS数 | 先発数 | 新QS率 | QS率 |
---|---|---|---|---|
メッセ | 19 | 29 | 65.5% | 72.4% |
能見 | 14 | 27 | 51.9% | 73.1% |
岩田 | 14 | 25 | 56.0% | 60.0% |
スタン | 16 | 25 | 64.0% | 72.0% |
安藤 | 6 | 13 | 46.2% | 53.8% |
久保 | 10 | 16 | 62.5% | 75.0% |
秋山 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
二神 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
歳内 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
岩本 | 3 | 3 | 100.0% | 100.0% |
伊藤和 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
T合計 | 82 | 144 | 56.9% | 66.4% |
澤村 | 17 | 26 | 65.4% | |
内海 | 20 | 28 | 71.4% | |
杉内 | 19 | 24 | 79.2% | |
ホールトン | 16 | 25 | 64.0% | |
宮國 | 9 | 16 | 56.3% | |
ゴンザレス | 2 | 10 | 20.0% | |
東野 | 0 | 1 | 0.0% | |
笠原 | 1 | 3 | 33.3% | |
田原 | 0 | 1 | 0.0% | |
小山 | 3 | 6 | 50.0% | |
江柄子 | 0 | 3 | 0.0% | |
小野 | 0 | 1 | 0.0% | |
G合計 | 87 | 144 | 60.4% | 63.9% |
山内 | 17 | 24 | 70.8% | |
中田 | 11 | 22 | 50.0% | |
吉見 | 16 | 19 | 84.2% | |
岩田 | 10 | 20 | 50.0% | |
雄太 | 5 | 11 | 45.5% | |
昌 | 5 | 12 | 41.7% | |
山井 | 3 | 5 | 60.0% | |
憲伸 | 2 | 6 | 33.3% | |
小笠原 | 2 | 4 | 50.0% | |
ソト | 4 | 8 | 50.0% | |
大野 | 3 | 8 | 37.5% | |
ネルソン | 0 | 1 | 0.0% | |
伊藤 | 1 | 2 | 50.0% | |
西川 | 0 | 1 | 0.0% | |
小川 | 0 | 1 | 0.0% | |
D合計 | 79 | 144 | 54.9% | 58.3% |
石川 | 11 | 27 | 40.7% | |
赤川 | 13 | 27 | 48.1% | |
館山 | 15 | 24 | 62.5% | |
ロマン | 14 | 26 | 53.8% | |
村中 | 13 | 23 | 56.5% | |
増渕 | 1 | 5 | 20.0% | |
七條 | 2 | 6 | 33.3% | |
八木 | 1 | 3 | 33.3% | |
中澤 | 0 | 3 | 0.0% | |
S合計 | 70 | 144 | 48.6% | 55.6% |
バリントン | 16 | 29 | 55.2% | |
マエケン | 22 | 29 | 75.9% | |
野村 | 19 | 27 | 70.4% | |
大竹 | 14 | 24 | 58.3% | |
福井 | 2 | 10 | 20.0% | |
篠田 | 1 | 5 | 20.0% | |
齋藤 | 2 | 5 | 40.0% | |
今井 | 5 | 13 | 38.5% | |
戸田 | 0 | 1 | 0.0% | |
中井 | 1 | 1 | 100.0% | |
C合計 | 82 | 144 | 56.9% | 63.9% |
三浦 | 15 | 25 | 60.0% | |
高崎 | 14 | 24 | 58.3% | |
ブランドン | 4 | 15 | 26.7% | |
国吉 | 7 | 19 | 36.8% | |
藤井 | 2 | 16 | 12.5% | |
ジオ | 4 | 8 | 50.0% | |
山本 | 1 | 6 | 16.7% | |
小林太 | 0 | 5 | 0.0% | |
須田 | 0 | 2 | 0.0% | |
加賀美 | 5 | 9 | 55.6% | |
クレイマー | 0 | 2 | 0.0% | |
田中 | 0 | 4 | 0.0% | |
小杉 | 0 | 3 | 0.0% | |
王 | 0 | 6 | 0.0% | |
DB合計 | 52 | 144 | 36.1% | 46.5% |
この表、144試合終了時点のものですが、今季のセは消化試合が多く、GDSはCSへ向けた調整のため先発投手を5回で降板させるケースが目立ちました。なのでAクラスのチームは実際これよりも高い値になるものと思っていた方が良いです。
ということを踏まえた上で話を進めますが、終わってみればQS(6回3失点)はタイガースがトップに。しかし新QSとなるとジャイアンツを下回りカープと同率2位に。先述の通りドラゴンズは意図的に新QSを達成しなかった試合が消化試合で続いたので、実質3位と考えておいたほうが良いかと思います。
QSは達成できるが新QSは達成できない、それが今季の阪神タイガース先発投手陣だったということです。
ジャイアンツの新QSに追いつくにはあと5個以上増やす必要があります。これは昨日の検証で「失点を83減らすには先発投手6人で1試合0.5点失点を減らす必要がある」という結論と比較するとまだなんとかなりそうな気がします。久保の故障、安藤の夏バテで一時期迷走した先発ローテ5、6番手をそれなりに固定できれば、それだけでも5個くらい増やせるか?能見、岩田の復調も願いたいところですが・・・。
しかし仮に新QSを5つ増やせたとしても、まだ減らさないといけない失点は70以上ありそうで、これらは全てリリーフ投手へと回されるのでしょうか?
ううむ、セイバーメトリクス的考え方は難しい・・・。
馬場 wrote:
まぁ凄いわなぁ!!!!
阪神が優勝した2003・5の投手陣って
どうやったんやろ???
お時間があるならwww
ホークス出身の助っ投お2方
QSも防御率もイニングもほぼ同じやね!
で、勝敗は・・・
これが今年のGTの差?かなぁ・・・
久保は仕事してるねぇ!
抑えはもったいないのかなぁ・・・
先発候補も抑え候補も
多ければ多いほどいいしねぇ!
若くてスタミナがある先発投手と
若くて度胸満点の抑え投手を
育てたいね!
歳内・岩本・藤浪に期待しちゃうねぇ。