今年は久々にMLBの試合をたくさん観ました。
「NPB投手史上最高傑作」のダルビッシュを送り込んだレンジャーズとイチロー移籍後のヤンキースの試合が中心でどちらも「強すぎて面白くねー」などと思ったこともありましたが。


終わってみればレンジャーズはアスレチックスに最終戦でまさかの逆転地区優勝を許し、ヤンキースはオリオールズの猛追にあり最終戦まで地区優勝が決まらないという大接戦に。
成績的には負ける要素が無いように思えるレンジャーズ、ヤンキース相手にここまで戦い抜いたアスレチックス、オリオールズはチーム成績を見ると共通項があるように思います。
野手は低打率ながら長打力があり出塁率も高い(四球を選べる)。チーム打率では大きく劣っているもののそこでカバーしているのが分かります。アスレチックスのお家芸がMLB全体に浸透しているのかなと思わせます。
注目したいのは先発投手陣。レンジャーズは故障者を出しながらも規定投球回到達者が4人、ヤンキースも4人。一方アスレチックスとオリオールズは共に2人ずつ(オリオールズはランディ・ウルフがあともう少しでしたが)。シーズンを戦いながらトレードも含めて整備していった結果だとは思いますが、この辺の運用力がモノを言うのはGMが当たり前に存在するMLBの面白さなんでしょうね。

プレーオフに進出した8チームのうち3チームでNPB出身者が先発ローテを年間守りました。黒田、ダルビッシュ、チェン。NPBでも一流だった彼らがMLBでもチームの先発ローテの柱の一人として年間通して働いた、というのはなんだか誇らしい気持ちになります。