今回はナ・リーグ西地区。


■アリゾナ・ダイヤモンドバックス
今年から斎藤隆が所属するチーム。かつて創設二年目にランディ・ジョンソンを獲得し創設三年で世界一に輝いたのは記憶に新しい。創設13年で地区優勝五回となかなかの強さを誇る。2011年も地区優勝(ブリュワーズに敗れリーグ優勝は逃す)。
打線はチーム打率.250(10位)ながら本塁打172本(4位)で何とも粗っぽい。投手陣はイアン・ケネディの21勝を筆頭に四本柱が皆二桁勝利。リリーフ陣も安定しておりここに斎藤隆が加わる。
2012年も優勝候補筆頭だろうか。

■サンフランシスコ・ジャイアンツ
かつて新庄、藪が在籍。バリー・ボンズが在籍していたこともあり日本でも馴染みあるチームでしょうか。今年は以前阪神タイガース、オリックスに在籍したライアン・ボーグルソンがオールスターに選出されるなど活躍し一部で話題になりました。
2010年は世界一になりましたが2011年はワイルドカードにも届かず。原因はチーム打率.242(リーグ14位)本塁打121本(11位)という貧打にありますがこれはバリー・ボンズが去って後ずっとだそう。先述のボーグルソンも含め先発四本柱は皆12勝以上を挙げる活躍で投手陣は安定しているためワイルドカード争いには絡みましたが打線をなんとかしないと今年はジリ貧の可能性もあるようです。

■ロサンゼルス・ドジャース
野茂が最初に所属したチームとして日本で最も馴染みのあるチームと言えるのではないでしょうか。その後も石井、黒田らが主力投手として活躍。あ、ノリも一応在籍していましたね(笑。
2011年はオーナー一家の離婚問題などでゴタゴタし、チームもあまり上昇できず。21勝のカーショウを筆頭に先発四枚が二桁勝利を挙げながら貧打線のため援護できず全体で82勝79敗とほぼ五割。フラッグシップディールの移籍を黒田が蹴った際には賛否両論ありNPBとの文化の違いを見せ付けられました。
黒田の移籍は濃厚ですが既に他球団の主力投手を獲得済。投手陣は安泰でしょうから課題の打線、打率はリーグ6位なのであとはパワー不足をどう補うかというところでしょうか。

■コロラド・ロッキーズ
吉井、マック鈴木、松井稼頭央らが在籍したことあり。標高1600Mに本拠地がありボールが飛ぶことで有名。そんな球場なので慢性的に打高投低のチームのよう。
2011年もその傾向は変わらず。チーム打率.258(リーグ4位)本塁打163(5位)に対してチーム防御率4.44(15位)と低迷の原因はやはり投手陣なのでしょうが、そこが改善されれば上位進出の可能性も?
因みに『マネーボール』でメジャー屈指の打者と言われるジェイソン・ジアンビーが在籍。40歳でフル出場は既に難しいようですが64試合で13本塁打、そして打率.260ながら出塁率は.355と相変わらずの選球眼の良さを発揮しているようです。

■サンディエゴ・パドレス
大家、井口が在籍したことあり。
読売ジャイアンツでプレーしたエドガー・ゴンザレスの弟で2000年代後半にチームを牽引したエイドリアン・ゴンザレスが2010年オフに移籍。その穴はあまりにも大きくチーム最多本塁打は11本という絶望的な貧打線。チーム打率.237、本塁打91はどちらもリーグ最下位。チーム防御率リーグ3位の投手陣が宝の持ち腐れ状態。
オフは既に積極的にトレードしているようですが果たしてどうなりますか。