正直、青春時代をほぼ暗黒時代一色で染め上げた元凶とも言える久万さんにええイメージは無いんですが(笑。


結論から言うと久万さんは野球が好きではなかった(エモやん曰く「球場に試合を観に行ったことがない」とか)。
しかし浪花商人らしい「儲かりまっか」の精神は素晴らしかった。
約20年に渡った暗黒時代、それにも関わらず年間200万人近く観客を動員させ続けるというある意味で偉業を成し遂げたのは何より久万さんの手腕だったと言ってええでしょう。
久万さんは毎年何かしら目玉商品を用意しました。暗黒時代はその目玉商品がことごとく外れだったわけですが、春先は皆それに騙されて観に行きました(そしてメッキが剥がれる夏場以降、突然観客動員が落ち込む(笑)。

最終的にのむさんや仙一を招聘するという大技を使ったのも目が覚めたのではなく採算が取れると踏んだからでしょう(野村監督や星野監督も久万さんからすれば目玉商品のひとつでしか無かったかも)。結果、21世紀に入りタイガースは暗黒時代を脱し、選手の年俸は増えたかもしらんが年間の観客動員は100万人増えて300万人前後となりました。投資した分はしっかり回収する。近年高齢化に悩むタイガースですが、久万さんなら金がかさむだけのロートルを置いておくことはないでしょう(是非は置いておくとして)。

チームを強くするという点では疑問符がおおいにつきますが、経営という点では何かしら見習える部分があるのではないか。
横浜ベイスターズさん、どうでしょう?(笑