メジャーでは積極的に導入されているセイバーメトリクスで有名な二つの指標ですが、これまで自分はあまり注目していませんでした。


メジャーは最近では打点や得点圏打率は「置かれている状況によって左右される偶然性の高い数字」なのであまり着目しない、という風潮になっています。自分は長年この考えに疑問を持っていました。理由は「状況によって相手バッテリーの攻め方が変わるから」で、相手バッテリーの攻めが厳しくなる局面で算出される得点圏打率や打点は価値のあるものだと思っていたのです。しかし、今季のタイガースを観てこの考えは完全に捨て去りました。この数字はホンマに意味が無い。教えてくれた粗いさんありがとう。それでオフになってからOPSやRCをチェックしてみたんですが、なるほど確かにこの指標は面白いです。
OPSもRCも共に選手個人の得点能力を算出した指標です。OPSは出塁率+長打率と計算が簡単ですが、RCはややこしいです(なのでwiki参照(笑)。その分RCは信頼性の高い指標だと言われています。全選手のRCを足すとほぼそのチームの年間総得点に近くなるそうです。RCはホンマに面白いです。

2010年セ四番打者RC順位









名前球団試合打率打点RCRC27
和田D144.3393793130.6510.05
ラミレスG144.30449129109.977.12
新井T144.3111911299.816.39
村田YB144.255278875.244.60
栗原C105.295156568.906.39
ホワイトセルS68.309155352.178.54


栗原、ホワイトセルは試合数が少ないのでRC27(1試合その選手だけで攻撃すると何点取れるかの指標)も掲載しました。なるほどこうして見ると和田のMVPは納得。そして粗いさんと栗原とラミちゃんは大差ないということも分かります。ホワイトセルは来季要注意ということも分かりますね。恐らく皆が抱いている「こいつは要注意」の感覚に近い順番になっているのではないかと。
無論、何打席目とか相手投手とかの状況別にもっと細かく得点圏打率や打点を出せればそれが今年のタイガースのような偏りのある打線を測る一番の指標になるとは思いますが、そういうデータは集計しないのかしら。