中止なのでボツにしようと思ってたネタを。早くも「来季続投」の話が出てきたことですし。
オリックス岡田監督が何だかんだでその手腕を発揮している。特に壊滅的だったリリーフ陣をなんとかしようと模索している様は、2004年の岡田タイガース元年のシーズン後半でJFKに辿り着くまでの模索期間を想い出し、どうなるのかとても楽しみだ。
一方、その岡田監督の後を受けタイガース監督に就任した真弓監督は、ようやく監督通算200試合を越えたところだが、最近おぼろげながら「真弓カラー」というものを感じられるようになってきた、気がする。


自分が感じる「真弓カラー」とは、「アグレッシブさ」だ。昨季貧打に喘いだ真弓タイガースは常に閉塞感に包まれていた。そしてその閉塞感を「強力打線」を組んで臨んだ今季も開幕当初は引きずっていた感があった(クリーンナップが全く機能していなかったので・・・)。しかし、金本の連続フルイニング出場ストップを機に、閉塞感を打ち破る采配やプレーが随所に出始めた。
象徴的なのは大和の盗塁だ。今季まだ盗塁数は6しかないが、そのうち3つは試合終盤に同点または勝ち越しへと繋がる貴重な盗塁となっている。このタイミングでの盗塁は赤星ですらしていた印象が無く(試合終盤に競った展開で赤星が出塁してもだいたい送りバントだったように思う)、観ていてとても楽しい。今まで「どうせ一死二塁じゃ点入らんて」と憤っていたり嘆いたりしていたのは貧打だったからだが、強力打線を組んだ今季になって逆に送りバントをしなくなった、というのはなんだか面白い話だ。
また、金本が控えに回った影響もあると思うが、代打・代走も惜しみなく注ぎ込んでいる。ほぼ毎試合ほとんどの選手が試合に出られていて、これはとてもいいことなのではと思う。

しかし、アグレッシブ過ぎてどうしたものかと思うことも多々ある。例えば「守備を度外視して広大やうぇいつーを出しっぱなしにした結果・・・」とか「投手交代を早めにした結果・・・」とか「球児を8回から投入した結果・・・」とか。特にリリーフ陣の疲弊はかなり心配だ。

また、このアグレッシブ起用の中、未だ連続フルイニング出場を続けている粗いさんはいつになったら外してくれるのか。トリーも結局故障でしか外されないっぽいのも残念。不調の時にどうしようもないトリーさんは調子悪いなと思ったら外してもっと大和をスタメンで起用しても面白いと思うが。本当の意味でアグレッシブに全選手を使い分けるようになった時こそ、真の「真弓カラー」が発揮されるのではなかろうか。