98年、99年と暗黒時代末期にタイガースに君臨したクローザー。通り名は「カリブの怪人」。この助っ人、2年目から監督になったのむさんの酷評のイメージが強いためか、あまり優良外国人であった印象が薄い(かと言ってもちろんハズレでもない)。


しかし彼は数字を見れば実に優良外国人であることが分かる。
98年 3敗 27S 防御率2.38 WHIP1.16
99年 1敗 12S 防御率0.70 WHIP0.83
1年目のWHIP(1イニングに出す走者の数)や防御率はクローザーとしてはやや高めだが、クルーンや久保田もそんなもんなのでまぁそんなもんだ。そしてのむさんによりクローザー失格的な烙印を押されてしまった2年目は、シーズン途中で故障してしまったものの、数字的には素晴らしいものを残している。クイックができない、フィールディングに不安がある、とは言え、この数字なら充分な働きと言えなくもない気がする。この年リベラは解雇され、翌年から再び台湾野球へ戻っているが、そこでも充分な働きをしている。一方、タイガースは翌年クローザー不在に陥り、葛西・伊藤敦・遠山を使い回して乗り切らざるをえなかった(因みに更にその翌年はテストで獲った成本がクローザーに就任)。

我々はリベラの認識を、キーオとは言わないまでも、リガンくらいまでは上げても良いのではないかと、検討するべきかもしれない。

・・・何のために?(笑