先日、居酒屋あぶさんで呑んでいた時のこと。
店内で流れていたビデオは、1995年の「阪神大震災復興チャリティードリームゲーム」だった。日本人選抜と外国人選抜で行われ、捕手ができる外国人選手がいなかったため、当時マリーンズに所属していた定詰がボビー繋がりで外国人側で出場した試合、と言えば、プロ野球通なら分かるだろうか。そして、その試合の開催日は、7月24日だった(らしい)。


95年のその時期と言えば、最早阪神タイガースはぶっちぎり最下位、監督の中村勝広は休養という有様だった。そんなチーム状況だから、ドリームゲームなんてものに出せる選手も「当然いない」(実際、出場した選手はクールボーと和田の2人だけでしかも1打席だけとかそんなん)・・・そう納得していた自分がそこにはいました。
しかし、よく考えてみると、それはおかしい。ぶっちぎり最下位でも、タイトルホルダーを輩出したり、WBCの代表に選ばれたりする選手がいるチームもいる。というか最下位でもそれなりに楽しみにできる選手というものは「フツーは」存在するものだ。
かつて、西本幸雄氏に「箸にも棒にもかからん選手ばかり」と言われた阪神タイガースの暗黒時代の深刻さからすれば、近年のベイスターズやオリックスの状況など、まだまだ甘い。