年末、神戸に帰ったら、岡田オリックス監督が「無関心でいられますか?」と神戸市民に問い掛けるポスターがそこかしこに貼られていました。タイガースを挑発しまくったりと盛り上げるためにいろいろと頑張っている岡田監督ですが(オリックス人気のためにもタイガースももうちょっと相手してやってくれと思うが(笑)、私もオリックスを援護する意味を込めて、このアイテムを投稿します。岡田オリックス誕生記念で振り返ってみるブルーウェーブとバファローズ合併後の歴史。


オリックスバファローズは2004年のオフにオリックスブルーウェーブと近鉄バファローズが合併して誕生。両球団の「ええとこどり」に選手を確保し、「残りカス」が楽天ゴールデンイーグルスへと譲渡された(ただし、磯部や岩隈ら一部主力選手はイーグルスに入団した)が、わずか数年で立場は逆転。イーグルスがマー君を引き当てたりその他若手育成に成功したり山崎武司を再生させたことも理由ではあるが、オリックスのチーム運営にも問題があったであろうことは否定できないと思う。そんなわけでオリックスバファローズの5年間を振り返ってみようという企画です。

2005年
合併後最初のシーズン。2球団のええとこどりしたんやから相当強いのでは?という期待とは裏腹に4位に終わる。仰木マジックの力をもってしてもこの順位だったことに球団は危機感を抱くべきだったかもしれない。勇退後アドバイザーに就任した仰木さんがその年の暮れに亡くなってしまったのが今となっては悔やまれる。しかし、肺ガンと戦いながらそのシーズンを戦い抜いた仰木さんの気持ちはチームに残っていないのかと思うと泣けてくる。

2006年
中村勝広がGMから監督へと配置換えされ臨んだシーズン。デイビー・清原・中村紀・セラフィニといろいろ補強して臨むも5位に沈む。デイビー以外はいまいち活躍せず。何よりタイガースで監督として何の実績も残していない中村勝広を監督に据えた時点で意味不明。

2007
中村勝広監督を一年で解雇してコリンズが監督に。ラロッカ、ローズを補強。ローズは一年のブランクを物の見事に跳ね返す大活躍を見せるなど、この点ではなかなかの補強をしたと言えるが、それよりもトレードで放出した谷や早川が移籍先で活躍し、代わりに来た選手(鴨志田、長田、辻)らはいまひとつと総合的には補強失敗に終わり、チームも遂にイーグルスより下の最下位に沈む(ただし勝ち星は前年より10増えた)。

2008
コリンズ政権二年目。出だしで大きく躓いて5月にはコリンズ監督が「もうやってられないでちゅ」と匙を投げ、大石政権が発足すると、その後は小松・山本・金子・近藤ら若手投手が二桁勝利カルテットとなるなど二位へ大躍進。この年は上記以外にも野手では坂口・下山・大引・一輝らの台頭があったりと若手育成に成功した他、お家芸の補強策でもカブレラをライオンズから強奪したり、浜中・古木と他球団でいまひとつ開花できない大砲候補をトレードで獲得。その他の選手(吉野・山崎浩)も含め獲得した選手はそれなりに活躍。放出した選手達(平野・阿部・大西)らも活躍し、球界全体に貢献しつつ自チームも強化するという素晴らしい展開で歯車が噛み合い始めた、ように見えたのだが。

2009
大石政権二年目は故障に泣かされまくったシーズンとなった。昨季活躍した若手投手は小松以外はほぼ同数の勝ち星を挙げ、また岸田が小松の穴を完全に出はないにせよそこそこ埋める働きを見せ、坂口ら野手陣もそれなりに働いた。しかしローズ・カブレラの二枚看板が故障で出場100試合にも満たず、獲得したフェルナンデスもいまひとつで貧打に泣かされ、更にはリリーフ投手陣が崩壊したりと先発が崩れるとどうしようもないシーズンに。

以上、振り返ってみて分かることは
・若手育成には成功している
・補強もそれなりに成功しているが、放出した選手とベテラン外国人勢の天秤のかけ方には失敗している感もある
・上記と絡むが、中軸打者がベテラン外国人のみで構成されており、彼らがいないと得点力が大幅に低下する
といったところでしょうか。岡田新監督で臨む2010年は、果たしてどうなるか?T-岡田のブレイクはあるのか?昨季ウェスタン首位打者のバルディリスをタイガースから獲得したが、一軍でも通用するか?木佐貫はオリックスへ来て再生するか?ローズの去就は?等々、楽しみは尽きません。しかし、タイガースとのトレードは絶対あると思ってたんですが、無いのかしら。福原←→平野とかなぁ。