いやいやいやいや、いきなりそんなこと言われても信じられんて。


タイガースの暗黒時代の象徴として「全く走らない(盗塁の『企図数』がその年の盗塁王の『盗塁成功数』より少ない)」というものがありました。
それを変えてくれたのが赤星。赤星に引っ張られるようにチーム全体でも走るようになり、今では暗黒時代では想像もできないようなチーム盗塁数を記録するようになりました。赤星が出塁すると球場に響き渡った「走れ走れ赤星」コールは強くなったタイガースの象徴の一つでした。赤星が盗塁する度にタイガースファンが長年溜め込んだ「なんで走らんのやろ?」というフラストレーションがちょっとずつ解消されていく思いでした。
新庄が抜けて不安だらけだった外野守備を埋めてくれたのも新庄と入れ替わりで入団した当時ルーキーの赤星。
藤本がFA、赤星が引退、これでF1セブンは全員タイガースを去りました。

33歳。若すぎるが持病がどうにもならずに全力プレーできない、ということで決断したと思うので、仕方ないか。
盗塁した数だけ車椅子を寄付する、という福祉活動は今後違う形で継続されるのかな?そういう社会貢献も含めて「何処に出しても恥ずかしくない選手」だった赤星は、間違いなく近年のタイガースファンの誇りでした。
ホンマにありがとう。また指導者として走れるタイガースを作ってください。生きてるうちにまた60盗塁とかする選手を見られるんやろか・・・。

しかし、近年は「赤星一人でチーム盗塁数の半分を占める」ということも多々あり、今季もチーム盗塁数79に対して赤星が31盗塁と大きな割合を占めています。また、2位が10盗塁の狩野で彼も来季は出番がほとんどないことを考慮すると、41盗塁も減ることに。すると79-41=38・・・これでもまだ「暗黒時代よりマシ」ですが、やはり少なすぎる。後釜のセンター候補筆頭は平野やと思いますが、俊足がウリの割に今季は僅か3盗塁。何やってんだか・・・。

このオフは助っ人の獲得に二度失敗(モリーヨをイーグルスに横取りされ、トーマスはデトロイト・タイガースに持ってかれた)するなど後手後手補強の動きが目立つタイガース。そして最下位のベイスターズを筆頭に各チームが積極的にトレードを進める中、タイガースは未だ動かず。

暗黒時代の再来が見えてきた気がする。