もう一週間以上前の話になりますが、ジャイアンツが日本一になりました。
金満補強と若手育成が融合しての見事な日本一。「ウチかて小笠原とラミレスがおったら、どんどん若手を使えるわ!!」とひがみたいところですが、ちょっと待て。実は我が阪神タイガースも同じ事をしようとしていました。いや、今尚続行中ですというのが正しいか。しかしなかなか実を結ばないねどうなってんの?ということで紐解いてみましょう、金満補強を始めてからのタイガース若手育成の歴史。


・濱中おさむ
入団時から関本と並び将来のクリーンナップ候補と期待される。
入団5年目の2001年、野村政権最終年に遂にスタメン定着。2002年以降はアリアス、片岡、そして金本ら強奪選手達に囲まれ、幸せな若手四番として育てようと試みるも、毎年恒例のように夏場に故障。2006年にようやく「ほぼ」フル出場を果たすも、翌年再び故障し、遂にオリックスへトレード。

・関本賢太郎
入団時から濱中と並び将来のクリーンナップ候補と期待される。
星野政権から徐々に出番が増え始め、二軍時代の恩師・岡田が監督となってからスタメンと呼べる存在に。しかし、入団時に期待された豪快なバッティングはほとんど鳴りを潜め、コスイ打者になってしまった。いやそれはそれでいいのだが、彼がたまに左中間に本塁打をぶち込む度に「もったいな・・・」と思うのでした。もう31歳。若手ではなくなってしまいました。

・鳥谷敬
早稲田のスーパースター。走攻守揃った大型遊撃手として期待される。
ぶっちゃけ、数字としては決して悪くはないし、印象度でも悪くはないのだが、何処か物足りないのは何故なのだろう。クリーンナップを打つにはいまひとつ何かが足りない。それが鳥谷敬。まさか3割より先に20本塁打を達成するとは夢にも思いませんでした。気が付けば来季はもう29歳。伝説は幕開けだけで既に5章くらいまで来てしまいました。もう若手ではありません。

・林威助
台湾代表の四番。入団時から将来のクリーンナップとして期待される(こればっかやな(笑)。
5年目の2007年にブレイクしスタメンに定着するが、その後故障で鳴かず飛ばず。気が付けば30歳。広大の復活と新井・ブラゼルの加入の影響等でトレード候補に挙げられる始末。

・桜井広大
タイガース初のPLから直接入団した選手。うぇいつーと共に将来の(以下略。
5年目の2007年にブレイクしスタメンに定着するが、その後故障し2008年はサッパリ。このままうぇいつーと共に消えていくかに思われたが、今季(まさかの)復活を果たす。来季数字を残せれば、金本が元気なうちに幸せな四番を任せられるかもしれない。来季27歳。そろそろやってもらわんとなぁ。

以上。おいおい、なんだかんだでもう来季は27歳の広大が最若手かよ。まだこの辺が一本立ちしてないというのに、次の世代なんか育てられるんか?しかし、育てるのにはとにもかくにも「故障しない丈夫さ」が必要ということがよくわかります。今年のドラフトでライオンズが二位で指名した美沢君は全国的には無名ですが、とにかく丈夫らしい。ちょっとでもセンスが感じられて丈夫なら育て甲斐もあると見抜いたんでしょうなぁ。
因みに、次の世代の主軸候補はと言うと、多分、W野原辺りになるんでしょうけれど、今季の二軍での本塁打数は二人合わせても二桁に乗らない有様でまだまだ先は長いです。