2005年、楽天ゴールデンイーグルスがプロ野球に参入した最初の年、試合前に地元仙台の小学校を訪問した山崎武司は、子供達に「今日の試合でホームランを打つ」と約束。そしてその試合で約束通り、満塁本塁打を放った。
あの子供達は、今も山崎武司を好きでいてくれているだろうか?


山崎武司は、ドラゴンズ時代は成績の波が激しく、絶望的なまでの外への変化球の弱さもあり、二冠王に輝こうが結局は下位打線の打者、という印象が強かった。山田久志との確執でオリックスへトレードで出されてからは、伊原監督とソリが合わずこれまた不遇の二年を過ごしオリックスを解雇される。「山崎武司はもう終わった選手」との評価が当たり前になり、引退も考えた。しかし、最後の働き場として、彼は新興球団のイーグルスを選んだ。

イーグルス二年目、野村克也が監督に就任してからは、打線の主軸として、また、精神的支柱として、チームを引っ張っている。先日はCS出場争いを繰り広げる中、3連敗して沈滞ムードが漂う若手選手達に「まだ3連敗だろ」と声を掛けたらしい。今年で41歳を迎えるが、ひょっとしたら今までで一番充実したシーズンを過ごしているんでなかろうか?ライオンズおかわり君が休んでいる間に気が付けばホームランキングまで3本差。こうなりゃもっかい本塁打王獲ってほしい。そしてあと500本切ったことやし2000本安打も達成しようぜ。45まで現役やってりゃ行けるか?

仙台の子供達は今、山崎武司を応援できる喜びを、心の底から味わって欲しい。君達には将来、「イーグルス創世記の主軸打者・山崎武司」を若いイーグルスファン達に語れるという喜びが待っているのだから。うらやましいわ。

あー、イーグルスと日本シリーズ戦いたいわ。しかしもし2.5差を逆転しても、またCSでチェンにやられるんやろな・・・泣ける。そのチェンを粉砕する山崎武司とかも観てみたい気がするが・・・それは無理?(笑
脆さは実はそんなに変わってないのに、なんであんなにかっこよく思えるのか。それは山崎武司が歩んできたプロ野球人生から滲み出るものなのかもしれんすな。