もう何度も書いては結局投稿しなかったテーマなのですが、今度こそ投稿を目指して書いてみます。そもそも投稿に至らなかった理由は、書きたいことが多すぎて結局散漫な内容になってしまうからだったのですが、今度こそきっちり纏めて書きたい所存。


<序文>
今季低迷に喘ぐタイガース。既に自分もテレビ観戦のプライオリティをだいぶ下げてしまい、スポーツニュースチェックすら毎日はしておらず、サンスポの記事をネットでチェックする程度なのですが。
「ひとつでも上の順位を」と8月末まではどれだけ弱くても応援できた暗黒時代に比べて、2003年の優勝後は「優勝を諦めた時点で応援を止める」というスタンスに自分はなりました。これは暗黒時代に「初回サヨナラ負け」(初回に先制されたらそのまま為す術無く負けていく様を指す)と言われるほどの弱さであったにも関わらず、試合終了まで応援し続け、年間数百もの時間をタイガースのために捧げてきた自分達を、そろそろ解放してあげていいのではないか?という「トラキチ解放宣言」が2004年シーズンオフのFYTN納会にて為されたことに由来します。
しかしひろし(バルディリス)の先頭打者ホームランを観逃すなど残念な事態も発生するこの状態は、やはり淋しいという想いもあります。ここは今一度、自分のタイガースファンとしてのスタンスと、ひいては阪神タイガースに求める存在意義を、考える必要があるのではないか?と日々想いつつ、今まで纏めていなかったのですが、ようやく纏める気になりました。

<自分が18年にも及ぶ暗黒時代を乗り越えてタイガースを応援してきた理由>
これはもう何度も書いてきましたが。
まぁ、ぶっちゃけると親による洗脳で気が付いたら後戻りできない感じだっただけなんですが(笑、無理矢理にでも見出していた理由はありました。それはタイガースの存在意義とも繋がるのですが、「打倒ジャイアンツ」に他なりません。
ナベツネの圧政に苦しむプロ野球界、しかしジャイアンツ人気におんぶにだっこのプロ野球界は誰もナベツネに逆らえない、であれば、ジャイアンツに匹敵する人気球団のタイガースが覇権を握れば、球界を変えられるのではないか・・・
球界革命のために、タイガースを盟主に押し上げる、これが自分がタイガースを応援してきた理由でした。そして、この想いはタイガース優勝と同時期にジャイアンツ人気の凋落が始まり、ほぼ成就されました。否、それどころか、当のジャイアンツが金満補強を止めて若手育成に力を入れ始めた(まぁ坂本や亀井が将来ラミレスや小笠原の替わりになるのかは疑問なので近々金満補強に戻る可能性はありますが・・・)上にタイガースがプチジャイアンツ化したことにより説得力を失ってしまった感があり。

<強いチームというものを知ってしまったが故に落ちた妄想力。既に覚悟は固まっている今後の展開>
というわけでタイガースファンも若手育成を念頭に置いてタイガースを応援していく。というスタンスで行こうにも、若手がほとんど出てこない有様というかそもそもプチジャイアンツ化を懸念してジャイアンツより先に若手育成に着手したハズが何故かジャイアンツに先を越される体たらくのタイガースなわけですが。暗黒時代は使わなければならない程の実力があるベテランもほとんどいなかったのでそれこそ「何でこんなヤツが(by本西厚博)」レベルの若手すら一軍でバンバン使えたのですが、近年のタイガースはベテランが戦力として鎮座ましましているためにそうそう簡単に若手に出番はやれずやったところで意味が無く。
そう、強いチーム、活躍する選手というものを知ってしまったがために妄想力が落ち、「とてもじゃないがこんな選手起用はできない」ということが分かってしまうようになってしまったのです。この時期に借金が10もあれば昔なら平気で「大和を一番で起用しては」「広大とうぇいつーでクリーンナップを組めば」とか言ってたに違いないのですが、彼らがそんな突然打ち始めることなど無いことは分かっているし金本は50歳くらいまでやるんじゃないかという予感はあるしでどうしたものかと。まぁでもそろそろええかげん新井とトリーは一旦諦めてもいい気がしますが。
妄想力が落ちたもう一つの要因は「今後の展開が見えるしそれがさほど心配事ではない」という点にもあります。星野政権も岡田政権も一年目は4位に終わり、そこで行われた補強により二年目は優勝しているわけですが、おそらく真弓政権もよほどではない限り二年目があり、そこで嫌でも補強をするだろうと思われるし、万が一真弓政権が一年で終わっても、木戸や平田辺りを監督に据えてがっつり補強するんやろうなというのは分かっているしタイガースのフロントはそれくらいの信頼はできる程度にはなっているという安心感があります(外国人スカウト部門以外は(笑)。暗黒時代はAクラスが一度あるだけの監督を6年も続投させたり若手育成が成功しつつある監督をとっとと交代させたり育ちつつある若手を放出してベテランを獲ってきたりぶっちぎり最下位に終わった年のオフの補強が何もなかったりと「いやいやどないしたいねん」といった状態だったわけですが、野村政権中のフロント整備のおかげでホンマにようなりました。

<タイガースが最も気をつけなければならないことは、暗黒時代の再来を防ぐこと>
タイガースが最も気を付けるべきことは、暗黒時代が再来し、客足が遠のくことやと思います。人気面で決してジャイアンツに後れをとらないこと。ジャイアンツに再び調子づかせないためにも、これは必須。そしてそれは経済的にも大事なことだと言えます。暗黒時代でも200万人近く動員してそれはそれで充分な数だったわけですが、今や年間300万人を動員するタイガースが200万人に減るということは、それだけでチームの経済力に大打撃を被ることになります。そうなるといかに整備されたフロントと言えども、大なたを振るいにくくなるでしょうから。
強くなってからシーズン開幕前から全試合の前売り券を発売するようになったため、多少低迷している年でもほぼ全試合満員になる甲子園ですが、雨で中止になった試合の振替の時等は涙が出る程スッカラカンだったりします。目が肥えたタイガースファンはシビアですぜ?昔みたいにテキトーにFA選手獲ってきたりメジャーリーガー獲ってきたりだけで毎年騙せたりはしない、ハズ。暗黒時代の悪循環が始まる前に、踏ん張る努力を。

<結論>
そんなこんなで、今後タイガースが目指すべき道は
・人気面でジャイアンツに後れをとらない
そのためには
・若手育成
・弱った年のオフは補強
そして、2003年、2005年の優勝の時にも書きましたが、子供達に夢を与える選手を育てること。オールスター出場人数が二人なのは淋しい。
では、タイガースファンが目指すべき道は何なのか?
・それでもタイガースを応援し続ける
・二軍にも目を向ける
・他球団の獲れそうでええ選手を探しておく
ってあれ?これって暗黒時代にやってたことやな(笑。
どうやら我々は、まだまだ解放されるわけにはいかないようです。