先日の札幌ドームでのタイガース-ファイターズ戦の中継で、このようなことがあったらしい。
阪神戦で中継アナの“衝撃質問”に…(サンケイスポーツ)


少なくとも連続フルイニング出場が代走で途切れるようなことは無いと思うのと、このアナウンサーが記録を知っていたかどうかはさておき。金本の調子と連続フルイニング出場との兼ね合いは、スタメンで出るからには四番しかないという今のチーム事情も手伝って、近年のタイガースの大きな課題となってるのは事実で、「とりあえず連続フルイニング出場は止めてもいいのではないか」「不調の時はせめて打順だけでも代えては」「誰がそれを決めるのか」「休み休み出た方が選手生命が伸びる」「記録が止まる時は引退する時」など、意見は諸処あり、やはり最終的には「本人か監督が決めるしかない」という結論に至ってしまう。

個人的には、そろそろ四番からは解放してあげていいのではないかと思っていたのだが、今季代わりの四番筆頭候補の新井があのザマな上に四月は金本の大活躍があったので、これは白紙になったと言わざるをえず、もうこうなると発想を転換するしかないと思った。「41歳で連続フルイニング出場を続ける四番打者」が観られるということ、これが如何に凄いことか。そして「記録が途切れる時がいつかは来る」「その時果たして何が起こるのか」というある種の楽しみを、いつまでも抱いていられることは、ある意味幸せである、ということ。これもまたプロ野球の醍醐味なのではないか?

節目となる1500試合連続フルイニング出場まで、現時点であと119試合。これは来年早々にも達成される。連続試合出場の世界記録2632試合まではあと1106試合あり、これを達成するにはあと8年、49歳まで連続試合出場を続けなければならない。途方もない数字だが、「金本なら或いは」と今はまだ思える。

WBCの時、不調のイチローを外せという声も一部ではあったが、最終的にはイチローが「持って」て優勝を果たした。四月に猛爆した金本は、五月に入り大不振に陥り、ここのところタイムリーヒットが無かったが、日曜は見事な泥臭いサヨナラタイムリーを放った。超一流選手は常にそこにいるから超一流選手なのであり、「それでも何とかしてくれるのではないか」と思わせるのがやはり超一流選手なのだろうと思う。

いつか記録は途切れる。だが今はまだ、皆共に夢を見続けてもいいのではないだろうか。そう思うと共に、夢を見続けるには、金本はもちろん、チーム全体の調子が良くないとなぁと、借金4の現状を憂えたりするタイガースファンでした。