真弓新監督について、カード一回り時点での評価をしようと思っていたけどタイガースがあまりにもガタガタで忘れていました(笑。項目別に分けて考えていきたいと思います。


・オーダー
ほぼ固定オーダーで戦っていた(それで勝っていたというのもあるでしょうが)岡田前監督に比べ、3試合目にして不振のメンチを6番から7番に下げ、昨季チームNo.1の得点圏打率を誇った関本を2番から6番へ。その後も一向に浮上の気配がないメンチをたまにイクローに代えたりと昨季今岡とフォードに随分長い間拘り続けた岡田前監督と比べるとそれなりの柔軟性はありそうか。懸案のメンチが腎機能障害で二軍落ちしたので後の課題は新ポジションでミスが目立つファースト関本とサード新井をどうするか、という点とそもそも絶不調の5番新井をどうするかの二点が大きな課題なんでしょうが、ファースト関本はうぇいつーが一軍に上がってきた時に併用できるようにという対策ですし、5番は新井以外誰に打たせるねんというのがあるので(強いて言えば関本くらいか・・・)、これで行くしか無い気も。

・投手起用
「先発投手に7回は投げてもらいたい」という期待に投手が応えきれず6、7回に失点するケースが多く、「引っ張り過ぎでは」という批判が非常に目立っていますが、実は「引っ張ったことによって逆転された」ケースは4月7日のカープ戦のみで、しかもこの試合は打線の頑張りで再逆転勝ちしてたりします。同点で続投させて勝ち越された試合も4月15日のドラゴンズ戦くらいで、他は「点差が更に広がった」というケースばかり。「先発投手を引っ張ったが故に負けた」という試合は実はほとんど無いと言っていいんじゃないでしょうか。確かに最小僅差で食らいついていれば逆転出来るかもしれない、という意見は認めますが、正直今のタイガース打線にそんな力があるようにも思えず。であればリリーフ陣を温存することにもなるこの采配は決して悪くないのでは?と思います。逆に5回でスパッと代えたにも関わらず逆転されてしまった(最終的には引き分け)4月12日のジャイアンツ戦のような試合もあるわけですし、そこまで大きな采配ミスを犯しているとも思えないというのが自分の感想。

・作戦
まず、最大の焦点と言っていい「盗塁」ですが。現在17試合で12盗塁と昨季に比べればチーム全体で数は増えているのは確かですが、内訳は赤星6、狩野が3でその他は関本、メンチ、広大が1つずつと相変わらず赤星一人で半分走っている上に矢野が帰ってくれば出番が無くなるであろう狩野がチーム2位というお寒い状況。脚力はあるハズの平野と鳥谷は未だ0(金本の打席で走り難いということもあるかもしれんが)。ただ、盗塁を試みたものの失敗しているケースも多く、この辺はその内実を結ぶかもしれないと期待するしかない。しかしその他はエンドランよりは送りバントという感じであまり岡田前監督と代わらない印象。また、4月12日のジャイアンツ戦では延長12回まで行ったにも関わらず今岡・桧山を使いそびれるなど、全選手を使い切ったジャイアンツとは対照的に不完全燃焼の印象が残った。

・マスコミ対応
話の内容は分かり易く、自分の非を認めたり、采配の理由を説明したりと非常に好感が持てます。この辺は伊達にテレビのレギュラー番組を持ってたわけではありません、というところでしょうか。チームの調子がこのままだとどうなっていくか分かりませんが・・・。のむさんが『あぁ、監督』で書いていたようにマスコミの批判の矛先を選手ではなく自分に向けられるかがポイントか。