観てきました。
結論から言うと、面白かったです。







原作へのリスペクトが随所にお金をかけた壮大なコント下ネタ満載。お子様連れは要注意(笑
各役者さん皆違和感のない演技映画『ヤッターマン』ドクロベエ様は「本物」
ドロンボー一味の絆が泣かせる山本大先生熱唱ダイドコロンかっこいい


三池監督作品は『妖怪大戦争』以来です。因みに『天地人』の刈安兵庫が三池監督だということを今初めて知りました(笑。
アニメや漫画原作の劇場化と言うと、それなりに劇場版なりのアレンジなどが加えられるのが割とありがちなのではと思いますが、この『ヤッターマン』はほぼ原作に忠実でした。しかも三池監督が観ていたであろう昭和版のテイストが濃いように思われ、平成版を観ているお子さんを連れて来た親御さんも楽しめる内容になっているのではないかと思います。下ネタ満載なのも昭和版のテイストと言えるでしょうか(笑。昭和版最終回のラストシーンを実写で観られた辺りにはある種の感動すら覚えました。
メカ戦で主に使われるCGもスピード感満載でかっこよく、あのドロンボー最初のメカで有名なダイドコロンがそりゃもうかっこよく動きまくります(その後出てくる2台のドロンボーメカも原作にあったものらしい)。
劇場版ならではの要素と言うと、ボヤッキーがドロンジョ様に惚れていて、トンズラーがそれを応援しているという構図でしょうか。この設定を軸にヤッターマンをも巻き込んで恋愛模様が展開するわけですが、そんな中で見せるボヤッキーとトンズラーの友情が泣かせます。生瀬勝久はさすがの存在感でしたが、それに負けじとケンコバがいい味を出してました。基本、映画の中身の半分はドロンボーのコントが占めていた感じでしたが、フカキョンも含めて三名共しっかりとドロンボーを演じきった印象です。
最後に、劇中歌について。タイムボカンシリーズと言えば山本正之大先生による楽曲が欠かせませんが、劇場版でもバッチリです。劇場版ドロンボー自らが歌う「天才ドロンボー実写版」やザ・クロマニヨンズの「ヤッターキング2009」はいいアレンジがなされてかっこよく、「ヤッターマンの歌2009」では大先生自らが熱唱。平成版のアニメの方では未だ聴くことができない大先生のお声を久しぶりに聴けて感動しました。