じゃぁ優勝できてなかったら日本代表の問題点だけを振り返っていたのかよ!というタイトルですがまぁ余裕を持って振り返られるということで。


<対戦方式、リーグ分けの残念っぷり>
主催のMLB機構がアメリカに有利なように作ったため、当初から言われていたこの対戦方式とリーグ分けのおかしいところですが、結局日韓が決勝まで残ったという事実から考えると、ある意味MLB機構の思惑通りだったとも言えます。あっさり敗退したドミニカ、韓国戦でのベネズエラの体たらく、故障者続出のアメリカを見ていると、もし日本・韓国・キューバが彼らと同じリーグにいた場合にどれだけの赤っ恥をかかされていたか分かりません(そうでなくても既に赤っ恥はかかされたわけですが・・・)。前回ベスト4の内の三ヶ国を準決勝までにぶつけて潰し合いをさせるというMLB機構の思惑は、ある意味正しかったと言える結果となってしまったと言わざるをえません。
しかし、姑息な手段をとっても結局最終的には恥をかくと分かったのか、MLB機構は次回のWBCでは各国の野球機構の意見なども取り入れて大会の運営をしていくと発表しましたが、正直、意見を採り入れる必要は感じません。リーグ分けを抽選にすればそれだけで十分でしょう。各国野球機構の意見ではなく思惑が取り入れられるようになってしまったら、より悲惨な大会になることは目に見えてますし。

<メジャーリーガーが本気を出せる開催時期を>
メジャーリーガー達の体たらくを観ていると、やはり三月開催は厳しいと思わざるをえません。彼らは162試合の長丁場を戦うための調整が身に付いてしまっているのでしょう。そんな中で春先に全力を出せるように調整するのも技術だとは思いますが(実際、この時期にあれだけの球を投げられた日本代表の投手陣は賞賛に値する)、できればベストの状態の選手達を観たいというのがファン心理。ワールドシリーズ後はプレーオフに出場できなかったチームの選手達には厳しいという声もあるそうですが、「そっちの方がまだマシ」なのは間違いないでしょう。メジャー屈指の名投手、ヨハン・サンタナの声が届くことを祈ります。

<日本代表の問題点>
連覇は果たしたものの、日本代表にもいろいろ問題がありました。監督選考、選手選考で出た様々な疑問は、今後他国がベストの状態で出てきた時に、このままでいいのかどうか。また、いつまで国内リーグの使用球を世界大会公式球とは違うモノで続けるのか。連覇をしてしまったがために、昨年の五輪で浮き彫りになったこれらの問題点が風化してしまわないことを願います。