ジャンヌ・バロワ世紀の一芝居シリーズ。
21話〜23話はローアン大司教を騙して金をせしめ始めるところから、ジャンヌ投獄まで。

フランス革命を語る上で欠かせない「首飾り事件」勃発。
ジャンヌの一世一代の大芝居。その「生きよう」とする生命力にある意味、恐怖感も覚えます。
この辺、単純に物語としてオスカルに感情移入してしまえば、「ジャンヌは悪いヤツ」ですんでしまうことですが、史実を元にしているため、そう易々と結論付けていいものではないでしょう。
オスカルも、裁判中に剣を抜きそうになる程怒りを覚えたにも関わらず、裁判後はジャンヌの生命力に感嘆の想いを述べていますしね。

完全な嘘でありながら、それに煽動されてしまう民衆。大衆心理とはこうも簡単なものなのか、というのは今も世界のニュースを観ていれば分かることですね。
マリーの敗因は結局のところは民衆や貴族の信頼をこの時既に「この程度の嘘に煽動されてしまう」程失っていたことにあるわけです。
その契機を見逃さないロベスピエールは優秀な革命家ですね。