度重なるメジャーへの一流選手流出、低迷していると言われる人気と視聴率・・・そんな暗い話題が多い日本プロ野球界の未来を背負うと思われる選手達を紹介するこの企画。
黒田や福留の代わりに、彼らが日本球界を熱くする!?そしてその筆頭は阪神タイガースのライアン・ボーグルソン投手である、とここに宣言する!!

・・・あ、待って、帰らないでお客さん!


えー、というわけで・・・今回取り上げるのは、「え、なんでアンタ残留してんの?」と言われてしまうような外国人助っ人達です。
昨季たいした成績も残せなかったのに、何故か残留した外国人選手。昔から年に数人はいたものですが、何だか今年は妙に多い気がしたのです。何故か?これはあくまで私見ですが、昨今は日本プロ野球のレベルが上がったためか、新外国人選手が当たる確率が相当低くなっているため、完全なペーペーを連れてくるよりは、イマイチな成績だったけれどもとりあえずもう一年使ってみたら去年よりはマシなんじゃないかという後ろ向きに前向きな考えから出た結論なのではないかと。言うなればポーカーでブタの状態から敢えて全取っ替えはせずに1枚残してみるみたいな。
そんな何だか微妙に哀愁の漂う外国人助っ人達が「もし」今季活躍したら、ちょっとうれしくない?そんな期待を込めつつ、紹介していきましょう。

<読売ジャイアンツ>
ルイス・ゴンザレス(29) 49 内野手
25試合 .247 3HR 12打点 0盗塁
かつてはバリバリのメジャーリーガーだったが故障がちになり出番が減ったところで日本球界へ活躍の場を求めてやってきたものの、やはり日本でも故障。しかしゴンザレスより「は」活躍したホリンズが解雇され、ゴンザレスは残留。意味不明。しかも残留したけれどもグラ、クルーン、ラミ、スンヨプで一軍外国人枠は埋まっており出番がないのは確実。気の毒。

ウィルフィン・オビスポ(24) 129 投手
2試合 0勝0敗0S 0.00
昨季育成枠から支配下登録されるもあまり活躍できず再び育成枠へ逆戻り。まぁ若いのでこれからか。

<中日ドラゴンズ>
ラファエル・クルス(31) 42 投手
17試合 1勝3敗0S 2.66
育成枠から支配下登録されそこそこの働きはしたとも言えますが、ラミレスやグラセスキーを解雇しておきながらクルスは置いておく必要があったのかは甚だ疑問。因みに哲はこの三人の記憶の棲み分けが出来ていません。

李炳圭(34) 7 外野手
132試合 .262 9HR 46打点 0盗塁
実はここに挙げるかどうかは悩んだのです。何故かと言いますと、ポストシーズンでの活躍がまだ記憶に新しいので。それもあって今季は爆発の予感もあったりするのかなと思ったりしています。まぁでも成績的にはここに挙がって然るべきというところですね。

<阪神タイガース>
ライアン・ボーグルソン(31) 4 投手
20試合 7勝6敗0S 4.13
夏場前の故障が無ければひょっとすると二桁勝利もありえたなどとタイガースファンは夢想していますが、シーズン終盤の「バレた」感が払拭出来ていないのも事実。あと試合単位でも後半からあからさまにバレてたりしますが、むしろ謎なのは試合中盤までボギーの速球に相手打線が詰まりまくることなのかもしれません。アッチソンのおかげでこのキャンプは全く注目されてませんでしたが、各紙順調な仕上がりを伝えており、とりあえずは使うことになりそうな展開です。

<横浜ベイスターズ>
マットホワイト(31) 64 投手
24試合 0勝3敗0S 4.96
資産が3000億円弱あるという話題だけが有名だったというかむしろただの億万長者を投手として獲ってきただけなんじゃないかなどとも言われる程酷い有様でしたが、シーズン終盤に半ば諦め気味に起用したに違いない中継ぎで思わぬ活躍をして残留。今季は一時期ストッパー候補として名前も挙がるなど期待されている模様。

<広島東洋カープ>
ビクトル・マルテ(28) 93 投手
17試合 0勝1敗0S 8.31
「ひょっとすると・・・」と思わせた一年目から「駄目だこりゃ」になってしまった二年目。しかし若さに期待し三年目に突入といったところでしょうか。

<東京ヤクルトスワローズ>
アーロン・ガイエル(36) 5 外野手
142試合 .245 35HR 79打点 2盗塁
35ホーマー。でも打率.245。35ホーマー。でも79打点。古田が我慢して使った結果ホームラン35本打つチャンスがあっただけという気が他球団ファン的には物凄くするのですがどうなのでしょうか?(パリッシュとか思い出しますね)スワローズはこの他、故障からの復帰を目指すゴンザレス投手(昨季登板無し)とリグス選手(37試合 .217 3HR 19打点)もおり、ある意味どっしり腰を据えた助っ人人事を実施しております。

<北海道日本ハムファイターズ>
ブライアン・スウィーニー(34) 42 投手
21試合 6勝8敗0S 3.70
成績上ここに挙げはしましたが、昨季終盤の活躍から、今季は昨季以上の数字を残すことが期待されてます。因みにポストシーズン前にスウィーニーがローテの一角を担っているという話を聴いて「そんな投手おったんかいな」と思いつつ成績を調べてみたらあまりにたいしたことない成績に驚いた記憶があります。

ミッチ・ジョーンズ(31) 15 内野手
30試合 .160 1HR 7打点 1盗塁
今年のキャンプ、タイガースとの練習試合に出場しているのを観て、この企画をやろうと思わせた選手。変化球への対応がからっきしとのことでしたが、練習試合で観てもまだ克服できていない印象でした。因みに昨季は二軍で試合に出てたのかなと思って調べてみたら二軍でも13試合しか出ておらず試合勘は大丈夫なのかと。ただ13試合で4本塁打しており、期待したくなる気持ちも分からないでもない。

<千葉ロッテマリーンズ>
残念ながらここに挙げるべき選手が見当たらず。途中から加入したオーティズや故障していたズレータは除外するとして、122試合で.272、13HR、51打点、7盗塁のベニーをどうするか悩むところですが、ボビーは助っ人、日本人分け隔て無く調子の良し悪しを見極めて休ませながら起用するため、そのスタイルから考えるとこの成績で十分なのだろうなと。因みにベニーは5年目で37歳。時の流れを感じずにはいられません。

<福岡ソフトバンクホークス>
リック・ガトームソン(31) 43 投手
22試合 5勝7敗0S 3.52
スワローズでの実績を従え移籍してきたガトームソンでしたが、昨季は育毛剤によるドーピング違反のみが話題になってしまった印象。

ジェレミー・パウエル(32) ? 投手
7試合 0勝2敗0S 5.80
昨季故障で全く働けずジャイアンツを解雇される。確かに過去の実績を考えればまだ期待は出来るかもしれないが、あそこまでして獲る必要がある、もしくは起用する必要がある投手なのかというと疑問が残るところ。オリックスはむしろ若手にチャンスが与えられて良かったのではないか?

<東北楽天ゴールデンイーグルス>
ドミンゴ・グスマン(33) 50 投手
11試合 2勝4敗0S 5.01
ベイスターズ、ドラゴンズでのかつての活躍を見込まれ昨季途中に加入したものの、復活ならず。ドラゴンズ時代から通算すると3年連続で駄目だったんだがそれでもまだ期待できるのか?故障さえ治ればというのがあるのだろうか。

リック・ショート(36) 55 内野手
115試合 .330 4HR 53打点 2盗塁
「ええ!?なんでリックが!?」と思われるかもしれませんが、やはりどうしても突っ込んでおかなければならないでしょう。「4本塁打て!!(しかも二年連続)」しかしあわや首位打者という成績を残し、何処でも守れるユーティリティ性も持ち、本当に素晴らしい選手です。「でも4本塁打て!!」しかし解雇すれば間違いなく他球団が獲得し20本塁打とかしちゃうので手放さないが吉。

<埼玉西武ライオンズ>
該当選手無し。強いて言うと6敗してるグラマンですが、リリーフ転向後は見事な働きをしていたので除外しました。ライオンズは他はごっそり入れ替えて勝負に挑みます。

<オリックスバファローズ>
挙げるべき選手無し。デイビー、ラロッカ、ローズ、カブレラと他球団で鳴らした助っ人達が目白押しです。これに更にパウエルがいたら確かに面白くはあった。