『どうする家康』、分かってはいたことなのですが、個人的に家康はあまり好きでは無い(家康が敵役の話の方が好き)ということもあり、どう楽しむかを私案していたのですが、まーやっぱり「ここはそういう描写で来たかー」とするしか無いのであろうなと。
いうわけでふと思い立ったのでやってみる自分が観てきた大河の家康史。


『黄金の日日』1978 児玉清
腹が読めない感じで始まり最終的には野心を露わにするも天下人秀吉にはええ顔するという描写、まさにTHE 家康。
しかし物語後半の主人公助左の敵役は主に秀吉になるため家康はどちらかと言うと物語を終わらせるためのジョーカー的ポジションとして描かれている。

『天地人』2009 松方弘樹
最初からまぁまぁ嫌な奴で出てきてそのまま完走。
最終的に関ケ原を戦う豊臣方から見たライバルとしての典型的家康像。
主人公方となる上杉家のクソ真面目さを際立たせるために終盤は古狸感が増してステキ。

『軍師官兵衛』2014 寺尾聰
主人公官兵衛から見ると盟友(信長時代)→ライバル(秀吉時代)→盟友(関ケ原前)という流れになるため古狸的描写がありつつも最終的にはお互いを認め合うライバルという形で落とす。
三成の描写が従来の「官僚気質で融通が利かず古いタイプの武人に対して偉そうに振る舞う」キャラで関ケ原前になると官兵衛は三成と対立する構図でしたね。

『真田丸』2016 内野聖陽
信長時代は割と人間味あるキャラクターで天下人への野望を抱くのも秀吉が死んでからという珍しい描写でしたが関ケ原辺りには既に古狸感満載になり、大坂の陣の時はいつもの家康像に。
秀頼の才気に恐れを抱き大坂の陣への布石となる描写は近年の秀頼研究が採用されていてとても良かったですね。

『直虎』2017 阿部サダヲ
義元に対しても信長に対しても「己が野心はありつつとりあえず今は時を見て従っている」感じで良かったですね。
主人公の井伊家から見ると敵なのか味方なのか良く分からない不気味な存在にも見えててこれも面白いポイントでしたね。
本能寺に一枚噛んでる描写も面白かった。
あの後順当にいつもの家康になっていくんやろなーという感じでしたね。

『麒麟がくる』2020 風間俊介
『直虎』に近い感じで義元に対しても信長に対しても「信用はしていないが仕方なく従っている」感じでした。
ただし主人公光秀とは盟友関係にあり、そういう点では「味方として描かれる家康」で、
最後は光秀が家康に後の世を託す形で本能寺へと雪崩れ込んでいく描写は面白かったですね。

『青天を衝け』2021 北大路欣也
こんばんは、徳川家康です。

『独眼竜正宗』『葵 徳川三代』『利家とまつ』は両親が観ていたのを傍目で観ていた程度で語れないのでスルー。