せっかくのご縁なので、ということもあって図書館で借りて読みました。


本書は球場関係の話に留まらず、オリオンズのオーナーであった永田雅一という人が持っていた野球観が、今のNPBから見ても先進的であることを伝えています。

野球以外にもボウリング場やスケートリンク、ゲームセンター、レストランがあり、バリアフリーにも対応と正にMLB的なボールパークだった東京スタジアムを作り(実際にMLBサンフランシスコ・ジャイアンツのキャンドルスティック・パークをモデルに作った)、チームを強化するためには出血もいとわないトレードをするなど、MLBの面白さに憧れるNPBファンの自分からすると今いないのが惜しまれるオーナーさんです。

下町の南千住に僅か15年だけ存在した東京スタジアムが地元の人達にどれだけ愛されていたか、そう思うと見慣れた景色も違って見えてきます。
いつも通っている南千住や三ノ輪橋の商店街は、かつては東京スタジアムへと続く道だったんですね。