勢い企画。
割とハマった『Goプリ』がいよいよ終わるわけですが、次の『まほプリ』(仮名)が「伝説の戦士」ではなく「伝説の魔法使い」になるということでその辺の各シリーズの象徴的な設定などを振り返っていければと。


『初代』
シリーズの原点・・・と言いたいところですが今となっては何かと新鮮な内容が多い作品となっております。
主役が二人なので、自然と非プリキュアキャラの出番が多くなり、学校生活ではあまり二人は絡まないんですね(なぎさは基本的には同じラクロス部の莉奈と志穂とつるんでいることが多い)。だいたい部活が終わって帰りにタコカフェ寄って二人の時間を過ごす、みたいなのがデフォ。後のシリーズではプリキュアの人数が増えるためあまり脇役を出せなくなってしまったのが残念な点ではあります。
プリキュア活動よりも日常生活が大事、というスタンスもその後はあまり見られません。
ただ、敵との恋愛要素など後のシリーズに影響を与える展開もありました。

『MH』
初代の続編。今のところ本当の意味での「2年目」を描いた唯一の作品となっております。
追加キャラのひかりがたいして強くないおかげで元の二人のバランスを崩さずにいれたのは発明。
ひかりがアカネさんを洗脳したおかげでアカネさんの出番も自然増。
中三になって部長になった二人には新たな試練が日々待ち受けております。
高校生になってさらに男前になった藤P先輩へのなぎさの想いも見逃せませんな!恋愛要素の濃さは初代シリーズの特徴でもあったと思います。

『SS』
初代をベースに綿密に考えられたに違いないバージョンアップ具合が素晴らしい作品。
舞の「別に独りで生きてくことに抵抗は無いが咲と一緒に社会に溶け込んでいくことにも抵抗は無い」というキャラ付けは今のところオンリーワンで結構面白かったです。
敵キャラが味方になるパターンの元祖はここから。
次回予告の決め台詞はこのシリーズからの模様。

『5』
『SS』が商業的にはイマイチだったため大きなテコ入れが行われた作品。
プリキュアが5人の大所帯に。
作品全体に中学生としてもプリキュアとしても一貫した「夢に向かうこと」というテーマがあり、丁寧に作られていました。
日常生活とプリキュア活動がリンクする、後に続いていくフォーマットを作った作品だと思います。
しかし三学年に跨るメンバー構成だったせいか、修学旅行や体育祭などなどの学校イベントはほぼ描かれず。
あと何より王子達との恋模様も見逃せない要素ですね。

『GOGO』
『5』の続編。せっかくの2年目でしたがまさかのサザエさん時空で話の構成が苦しくなりました。以後2年目を作る可能性を潰してしまった作品なのかも。

『フレプリ』
プリキュア勢が皆違う学校というのはオンリーワン設定。
初の「敵がプリキュアになる」パターンを実現した作品。
視聴中。

『ハトプリ』
最初は二人だけのため、部活や学校イベントも非プリキュアキャラの出番も多め、と初代に近い雰囲気の作品となりました。
他人の日常生活の問題がプリキュア達の問題とリンクするというフォーマットはシリーズ唯一。
初の高校生プリキュア登場。

『スイプリ』
序盤は二人の絆をメインに初代へのリスペクトが感じられる構成に。
『フレプリ』以来の「敵キャラがプリキュアになる」を実現。
初の小学生プリキュア登場。

『スマプリ』
おバカ展開にとことんこだわった作品。
学校行事はほぼナメるなどもこだわりを持っていたと思われます。

『ドキプリ』
主人公がオールラウンダーなのはオンリーワン。
プリキュア勢全員がエリートという「普通の女の子が変身してスーパーヒロインに」というシリーズのコンセプトを覆した異色作。

『ハピプリ』
プリキュアが別フォームに変身する「変わルンルン」システム登場。
やや形態は違いますが次の『Goプリ』でもフォームチェンジは引き継がれました。

『Goプリ』
シリーズ初の全寮制を筆頭に新要素満載。
主人公が中一(歴代主人公は中二、続編でひとつ歳を取った『MH』のみ中三)。
先輩と師弟関係になる(いつからかこの辺の描写薄くなりましたが)。
主人公以外の物語の最終回を2回に分ける。
プリキュアより夢を選択(一部大人の事情アリ)。
願わくば最終回以降の物語も観たい、そういう気持ちにさせてくれるそれぞれのキャラのお話でした。

そして・・・次の日曜から始まる『まほプリ』(仮名)ではメイン二人組の片方が異世界キャラ設定と、既に最終回で泣けるのではという期待を持った設定となっております。
楽しみですね。