平均視聴率は18.7%で昨年の『天地人』の21.2%を下回る結果に。個人的には総合力では『天地人』よりも圧倒的に面白かったと思いますが、こうなってしまった理由は視聴率の変遷を見ると明らかだったりします。武市さん達が捕まってから長々と拷問やらなんやらされてた期間に20%を割ってしまってからその後戻らずだったんですね。


確かにあの時期は視聴するのがしんどかった。一年放送する大河は間延びが避けられないのは分かるんですが、そこをどう誤魔化すがが勝負でもあり。もちろん『天地人』や『篤姫』も間延びが無かったわけではないのでどの辺に差があったのかなと考えると、脇役のアクの強さかなぁと。
長丁場を乗り切るにはそれだけ多くのキャラが必要だろうしそれらのキャラがしっかり立ってないといけないでしょう。『龍馬伝』ももちろん大河らしい素晴らしい役者さんが多数出演されていましたが、観ていて主役の福山龍馬を喰うくらいの存在が年間通しては出演していないように思うんですよね。武田鉄矢の勝海舟や伊勢谷友介の高杉晋作なんかは龍馬を喰ってたと言っていいと思いますが残念ながら途中で退場してしまった。
再三言ってますが伊勢谷友介の高杉晋作はホンマかっこよかった。「降りてきてる」感がありました。39話「馬関の奇跡」の小倉城攻めのシーンは演出含め圧巻。間違いなく『龍馬伝』で一番記憶に残るシーンでした。
まぁ、キャラの喰う喰われるのは役者さんの存在感は当然ですがそのキャラ自体がどういう風に描かれるかも絡んでくるので、龍馬のようなスーパーヒーローを描く場合は難しいところかもしれず。香川照之の岩崎弥太郎なんかも喰ってると言えば喰ってるんやけど役所がやられ役なので難しいところ。