アニマックスの『快斗』は1話限りのスペシャルアニメでしかも結局地上波の『コナン』枠でもやるとかいうオチやったみたいで。というわけで金曜ロードショーでやってた昨年の劇場版と併せて感想をば。


『紺碧の棺』『戦慄の楽譜』とまともに観ていないことに気付き、実に三作ぶりに通しで観た劇場版ですが。自分がなんだかんだで未だにこの作品のファンなんやなぁと痛感しました。各県警の刑事さんがオールスターで登場しただけでニヤニヤしているんだもの・・・。山村刑事とか久しぶりに観たよ。
まぁでも、そこ以外特に面白い点は無かった(ぉ。せっかく刑事オールスターを出したんやからもう少し巧く使い切って欲しかったなぁ。黒の組織を劇場版に絡ませたのは『天国へのカウントダウン』以来だと思いますが、なかなか『天国への…』を越えるアクションには持っていけないですなぁ。ラストの蘭ちゃんVSアイリッシュは熱かったですがすぐ終わっちゃって残念。劇場版お約束のクライマックス「コナンスーパーアクション」(勝手に命名)はまずまずではありましたが緊迫感がもう少し欲しかった。
『天国への…』が素晴らしかったのは、「高層ビルに閉じ込められた中で犯人探し」という所謂「絶海の孤島ミステリー」としての舞台と「高層ビルから脱出する」という「『ダイハード』的なアクション」としての舞台を両立させたことと、「前半は推理モノ」「後半は脱出アクション」という構成で分けたことにあったと思うんですが、今回みたいに舞台が何処までも広がっていってしまう内容の時はいろいろと残念な展開になることが多い気がします。だったら東京タワーにずっと閉じ込められてる方が面白かったんでないか。でもそれじゃ二番煎じになってしまうのも理解できますけど。
今年の劇場版は飛行船に閉じ込められるという「絶海の孤島ミステリー」路線なんでしょうけれど、それよりも6年ぶりに劇場版にキッドを投入という点の方が注目なんでしょうな。前回キッド登場の『銀翼の奇術師』はかなりイマイチだったですが、今回は『世紀末の魔術師』越えを果たせるか!?(興行的には果たすんでしょうけど(笑)

で『快斗』の方ですが。かなりいいデキ。安易な表現ですが「ルパンぽく作られている」印象(音楽とか特に)でとにかく「かっこいい」。1話だけなのはもったいない。ファンの方は24日の『コナン』を要チェック。