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とにもかくにも「ここまで描ききった」というところに感嘆します。
『コミックマスターJ』でもそうでしたが、やるだけやって最終的には「当然の事を(恥ずかしがらずに(笑)キッパリと言い切る」その潔さには感服します。


『J』も『アクメツ』も結局は一旦、国や世界が滅びるところまで行ってから、志ある人間が「自分達を律する必要性」を悟って終わる、というオチは同じではあったわけですが。
「戦後、日本は独裁を否定し、恐れた。民主国家を作るため権力は分散され政治家は力を削がれ官僚は異動を重ねる。だがそれは責任の所在を限りなく曖昧にしていった。どんな失敗をしても誰も責任を取らなくていいシステム、言い換えれば何をしても許される絶対権力を作り上げてしまったのだ。まさに日本政府を動かす人々は国民の生殺与奪を握る王の集団なのだ。
王が堕落し腐敗し自らを律することができぬなら民衆が反乱するのは当然だ。王はアクメツされて当然!!!
アクメツはあってはならない!
しかし国を動かす者は決してアクメツを忘れてはならないのだ!!!」
かっこいいぜこいゴフゴフ村瀬総理!!
このままかっこよく終わるのかと思いきや、結局改革に失敗してその責任を取ってホームレスになってるところがこいゴフゴフ総理への皮肉ぽいですが(笑
それでもラストのセリフはまたかっこよく。
「もし間違ったことをすればアクメツされる。そんな恐怖なしには自分を制することができない人間は愚かだ。
けれどもそこからやり直さなければならないのだよ。日本政府や官僚組織は。
そして、私たち国民も」
もう言う事はないですな(笑
何事もそうですが「てめぇの選択が世界を変える、そしてそれは必ず自分達に跳ね返ってくる」ということを認識して日々に臨まなければならんわけですよ!