気が付けば『4』の発売日ですが、とりあえず投稿。
以下思いっきりネタバレなので、今PSStoreでリリースされたからって初めて『2』やってる人は読まないように(笑。


表題の通り、『ときめきメモリアル2』が秀逸だったのは、各キャラを攻略するにあたって、マンネリ化しないように工夫されていた点にあると思う。初代は極論すると、藤崎詩織さんを落とすことが出来るならば、他のキャラは全て落とすことが可能(プレイヤーに要求されるのは、お目当てではないヒロイン達の爆弾を爆破させないように管理しつつ、お目当てのヒロインが気に掛けるステータスを合格ライン以上に押し上げるために主人公を育てることと、お目当てのヒロインのときめき度を上げることの三点のみ)であるのに対し、『2』はステータスやときめき度を上げること以外に、クリアしなければならないイベントが存在するヒロインがいたり、ストーリー的に「へ?こっからどうすれば??」とプレイヤーを惑わせる展開を見せるヒロインがいたりと、実に飽きさせない作りになっていた。ここではそれらを振り返りたいと思う。

<『初代』と同じパターン>
赤井ほむら、伊集院メイ、寿美幸
この三名は初代同様、先述の三点をこなしていれば攻略できるヒロイン達。なので特に述べることはないのだが、強いて言えば、このパターンのヒロインに本ゲーム中最も個性的な面々を揃えている辺りは、「巧い」と言えるかもしれない。

<シナリオ展開で魅せるパターン>
陽ノ下光、水無月琴子
基本的には『初代』と同じだが、『初代』の本編ではなかった、シナリオで魅せるヒロイン達。光さんと琴子さんは主人公と三角関係を築くことになり、かなり熱いシナリオが展開される。

<時限イベントパターン>
麻生華澄、佐倉楓子、八重花桜梨
基本的には「シナリオ展開で魅せる〜」と同じだが、こちらはそのシナリオ展開に時限があり、それまでにこなさないと攻略できないパターン。楓子さんは突然転校してしまうのだが、これには「トゥルーラバー(『TLS』プレイヤー。『TLS』は主人公が転校することでEDを迎える)」である自分は度肝を抜かれました。転校後しばらくは連絡先も分からず、分かってからもデートができないというステキ仕様。どうすれば攻略できるのかドギマギしながら残りの学生生活を過ごしました。花桜梨さんは放置してると退学してしまうので、そうならないようにマークしないといけない(ただ、比較的、フツーにプレーしてればなんとかなる)。そしてこのパターンの極めつけは『2』最難関キャラと名高い華澄さんです。要求されるパラメータが初代の詩織さん並なのに加え、登場から時限イベントまでの約一年間でほぼそのパラメータに到達しかつときめき度を上げておかないといけないという嫌がらせのようなキャラ。時限イベントを起こせずにクリア不可になるプレイヤー多数でした。

<番長戦パターン>
一文字茜
茜さんは『2』の中で最も異色なキャラ。攻略するために計6回の番長戦に勝利しなければならず、番長戦を意識した育成スケジュールを組む必要がある。そんなこと最初全く知らない私は当然番長に勝てずにクリアできませんでした。とほほ。しかしそれが分かればこんなにおもろいことはないという感じで、全く違うゲームをプレーしているような感覚で攻略できました。

<二重人格?パターン>
白雪真帆、美帆
恒例の隠しキャラをどうやって隠すか、という点において、『2』で最も「してやられた」感があったのがこれ。誰もが最初は「この女、二重人格か?ムキー!!」と思ったハズ。分かってしまえば何てことはないが、この仕込みは飽きさせない演出としては十二分だった。真帆さん攻略では彼女が出るまでセーブ&ロード戦法をしないといけないのは逆にちょっとかったるかったりもしますが・・・。

<私を見付けてご覧なさい?パターン>
九段下舞佳、野咲すみれ
これまた隠しキャラの隠し方のお話になりますが。舞佳さん攻略には情報誌や電話の特性を初代から知っていないといけないため、シリーズのファン向けのナイスな演出だったと言える。すみれさんはある日にあるコマンドを実行しないといけないという超ピンポイントな出現条件で、かなり意地悪。自分は華澄さん攻略の過程で偶然見付けました。

また、これら上記各ヒロイン攻略パターンの特徴以外に、主人公の友人二人とヒロイン争奪戦が行われることがある。初代でも好雄に彼女ができるというイベントはあったが、『2』では友人二人も彼女を作るべく主人公と同様に日々鍛錬しており、万が一お目当てのヒロインが被ってしまった場合は、卒業式直前に彼女を賭けてのバトルが展開されることになり、これに負けると当然、お目当てのヒロインをかっさらわれることになる。このイベントの存在をすっかり忘れていて体力の管理をせずにいざバトルへ突入となると、先の番長戦同様にHPが少なくてあっさり敗戦、という憂き目に遭ったりするので注意が必要でした。

ざっと振り返りましたが、以上のように、似たような繰り返し作業でも、ちょっとした演出や趣向でプレイヤーを飽きさせない工夫が『2』にはありました。それに比べて『3』はいろいろと残念だったので、『4』には同様のものを求めたいです。