いろいろ。


『餓狼伝』24巻
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顔面に乗ったピザを喰う時の動き(そんなもん実際に確認はできない・・・と思う)すら「リアルな動き」に見せる板垣先生の画力はすげぇと思います。

『からん』3巻
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双子ちゃんやら金春さんやらの身の上が明かされたりしてますが、それにしても高瀬さんはちょっと超越的過ぎやしないか?群像劇としてはちょっと高瀬さんが抜きん出すぎていてというか、全てに於いて話の起点となってしまっている気がして、やや不満。しかし次巻の大石先輩との乱取りは楽しみです。

『ハチワンダイバー』13巻
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表紙見て「なんだこの幼女キャラは・・・」と思いましたが、読んで爆笑。10歳の幼女も30年後には40歳のババァになるという自然の摂理をここまで残酷に描き上げたヨクサル先生にある種のアートを感じます(ホンマかいな)。しかも読んでる内に可愛く見えてくるのは決して幼少時の絵に騙されているわけではないハズだ。きっとこの30年間で(文字山先生の言う「光」を失ってしまう程に)人生の辛酸を散々味わったであろうことは想像できるが、それでも彼女はまだ「カワイイ」と言われれば照れるし、他の女に嫉妬するのだ!!もう読者もみんなチッチの虜に違いない。熟女ブームと言われてもうだいぶ経つ気がするが、ヨクサル先生が遂に真打ちとして登場したのでは、と熟女好きの人に訊いてみたいものだ。あと、地球上のメガネをかけているすべての人間のメガネをたたくな!

『よつばと!』9巻
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先日、『漫画夜話』の本作品の回を再放送していたので観たのですが、一点だけ「それは違う」と思ったことがありました。それは「この作品は何でもない日常を描いてはいるが、ファンタジーである」と要約すればそういう話の流れの中で「とーちゃん達みたいな大人はいない」ということだったのですが。自分の周りや最近の時流を見てるとそうでもない気がします。そしてとーちゃん達は多分、仮によつばちゃんが年をとって大人になったとしても、あんな感じなんじゃないかと思う。そして、とーちゃん達みたいな大人でも全然ええと思う。

『のだめカンタービレ』23巻(最終巻)
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遂に完結。個人的には千秋とちゃんとコンサートで協奏してもらいたかったかなぁという感じ。のだめさんの進路はどれでもアリかなと思っていたんですが。これ、アニメも実写劇場版も同じ展開にするのかな?アニメはともかく、劇場版はそうなるとちょっとカタルシスが足らない気がしませんか?(ドラマがそもそもどれくらい原作準拠なのか知りませんが)せっかくの大スクリーンで千秋とのだめさんの協奏は結局ちんまい部屋でしか行われないわけで。物語の展開としては全然アリだとも思いますし、漫画で読んだり深夜アニメで観る分にはむしろこの展開の方がほっこりできるかもとも思うのですが。

『ジュ・ゲーム・モア・ノン・ブリュ』
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今やファミ通で一番楽しみと言っても過言ではないブルボン小林氏のコラムですが、これはそれではなくいろいろなところで連載されていたものを集めたものの復刻文庫化版です。ブルボン氏のゲームを語る際の切り口は毎度感心させられるのですが、ここでは敢えて、吉田戦車先生による解説文を推したいです。確かに『はまり道』という作品は、時代が生んだ奇跡的な作品だったように思います。そして先生は確かに「俺達」に向けて『はまり道』を描いていたというメッセージに、ちょっとホロリとしました。