たくさん溜まってるぜー。一気に。


『新ブラックジャックによろしく』7巻
null
親族と脳死者以外の人間からの臓器移植を禁止している理由として有力なのが「臓器売買の助長を防ぐため」なわけですが、このシリーズはどのキャラの言い分も物凄く理解できて何が正論であるべきなのか分からず、更に凄いのはちゃんと斉藤先生達の三角関係にまで話を絡められているところがこの漫画にしては珍しく(笑、とても読ませます。

『BAKUMAN』5巻
null
編集部内でもいろいろ意見が分かれるってのはリアルな話なんでしょうね。推理モノ好き読者を他から引っ張ってきて雑誌の部数を伸ばしたってのはマガジンで『金田一』があったりしますが(『金田一』全盛の頃のマガジンは『GTO』とかの力もあったでしょうが)ジャンプではじっくりやってられないというのも確かな話というかつまり『あやつり左近』のことなんでしょうけどその点判断は難しいところなんでしょうか。「○○っぽくない」というのは褒め言葉でもあり、警告でもあるのかもしれませんね。

『光速シスター』1巻
null
もっちー4年ぶりの新刊。お得意の同居モノですが、設定的に1巻で軽く纏めてくれた方が読みやすかったかもしれず。基本的に同じことを繰り返しつつ徐々に核心に迫っていっておりそれはそれで面白い展開だとは思いますが、正直飽きる(笑。あと現状で2巻丸々話がもつとは思えないんですが(いやそもそも勝手に2巻で終わると決めつけてますが(笑)、その辺は星里先生の手腕に期待か。どっちかと言うと短いエピソードでスパッと纏める方がもっちー作品は好きなのですが。『ハーフな分だけ』とか最高。まぁでも一番好きなのは最長作品の『りびんぐゲーム』だったりしますが。しかし本作は北川さんがいちいちかわいすぎるぜ!!

『電波の城』9巻
null
あれ、この漫画こんな話やっけ?(笑
天宮さんの悲惨な過去設定は当初からあったものなのかとても気になりますしアテナクイーンシリーズのお話はかなりどうでもいい気がしてまうま。同時進行中のエマルジョンのお話だけサクサク読みたいお。

『少女ファイト』6巻
null
おおお、『G戦場ヘヴンズドア』だ。てか、ルミさんが娘さんて設定は既知だったんでしょうか?全く知らず驚いたのですが(笑。しかし青春群像劇としてここまでやってきた(いやこれから先もやってくんでしょうけど)本作ですがここ2巻程ややこそばゆい展開で最初の頃の暗さが好きだった自分としてはイマイチ残念。キャラ人気で行くにはこの雰囲気の方がええんだろうか。

『範馬刃牙』20巻
null
いやいやいや、これでトリケラトプスって分かる烈さんが一番凄いと俺は思う。しかし他の動物の象形拳があるのだから恐竜の象形拳があってもおかしくないという板垣先生の発想は正しいと思う。やはり板垣先生は天才。早く続き読みたい。

『ベルセルク』34巻
null
なんだかもう話もキャラもデカ過ぎてどうしたものかと思いつつ、今後の話の展開は楽しみです。全知全能全ての世界を統べる神になりつつあるグリフィスを倒す正当な理由をガッツは世界に示せるのか、それとも只の反逆者となってしまうのか。この物語の終焉として「ガッツはそもそもグリフィスを(感情的に)殺せるのか?(新たな仲間達に触れていく過程で恨みも薄らいでいくのではないか?)」というのがあると思いますが、今後のグリフィスの有り様もその辺に絡んでくると思われるので要注目でしょうか。

『乙嫁語り』1巻
null
ヨーロッパの次はアジアだぜ!!というわけで自他共に認める変態漫画家森薫先生の新刊が遂にリリース。相変わらずキチガイじみた描き込みっぷりとそれが生み出すその時代その地域の生活感・空気感の再現っぷりは神懸かり的(アニメの『エマ』では絵がのぺーっとしていてその辺が再現でききれていなかったのが残念だった・・・)ですげぇです。話の方もアミルさんを取り返す動き(『元朝秘史』の影響で遊牧民は血縁・縁談を大事にするという勝手なイメージがありますがそうでもないのかな)がいちおうメインストリームとして存在し今後どうなるのか楽しみでありつつとりあえず彼らの日常生活の生活の日々を楽しみたいところです。

『ふたつのスピカ』16巻(最終巻)
null
遂に完結。
個人的なピークは15巻のケイちゃんのセリフだったのですが(青春モノとしてのこの作品の全てがあのセリフに込められていた気がする)、もうひとつファンタジーモノとしてのクライマックスがこの最終巻で待っていました。ライオンさんとの別れはジュブナイルモノの終焉としても象徴的でアスミちゃんの大人への成長を示唆しているのだと思いますがあの作文は泣かずにはおれず。もうひとつ、シュウちゃんもまたライオンさんと同じくその道を往くのかと思うとこれまた泣かずにはおれず。
コミックフラッパーなんてマニアックな雑誌に連載されてるこの作品を知るきっかけになったのはアニメが放送開始される直前に「『プラネテス』と一緒にこれも観なさい」と薦めてくれた方々のおかげでした。本当にありがとうございます。ホンマに素晴らしい作品に出会えました。柳沼先生の次回作が楽しみです。

『のうだま やる気の秘密』
null
これは漫画ではないのですが、大昔に『ほぼ日』で紹介されていたのを読んで面白そうだったので買っていたのでした。「飽き性は性格ではなく脳とはそのようにできている」「脳には淡蒼球という『やる気』を司る部位がある」とかの辺はとても興味深く。継続するための工夫は「とりあえず身体を動かす」「自分にご褒美をあげる」などありがちなものではあるのですが、それを科学的に説明していてこれまた面白かったです。