全7話でどう纏めるのかと始まる前は心配していた本作ですが、アスミちゃん達四人の青春群像劇という一点に絞って見事にアスミちゃんの成長を描ききった印象です。
以下ネタバレ有り。


特に秋ちゃんの病気が発覚してからその後釜にアスミちゃんが座るのかどうか、というところの各自の葛藤、最終回で発覚する秋ちゃんの想いなどは原作には無かった部分で珠玉のデキ。また彼らに人生の先駆者としていろいろアドバイスをする佐野先生やアスミの父・友朗さんは実にいいアドバイスをしつつも自分達もいろいろと葛藤を抱いているという素晴らしい大人の在り方でかっこよすぎ。
一点、残念な点は最終回でアスミちゃん以外の三人が皆ああなってしまった点でしょうか。ケイちゃんはともかく、フッチーとマリカさんはアスミちゃんの判断を尊重する側でも良かったような・・・各自との友情を描くという点で、あのマラソンのシーンを描くためにはこの展開でなければならなかったとも思いますが。

総合的には大満足。さすがはNHKと賞賛したくなる、素晴らしいドラマ化でした。