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2巻をスルーしていたことを3巻の発売日に気付きました。それはさておき。


曽田正人作品の感想でよく見掛けるのが「引き込まれる」「熱中する」というものですが、『昴』も御多分に漏れません。そして個人的に『昴』が凄いと思うのは「自分バレエなんて全然知らないけどグイグイ引き込まれてしまう」点にあります。お互いが巧く踊れるように調整しながら踊るより、お互いが全力出して踊れる方が凄い踊りになる、というのはバレエ無知な自分でも「なるほどなぁ」と感心させられ。
バレエも漫画も客に何かを伝えるために表現するモノであることを考えると、これほど相性のいい組み合わせも無いのではないかと感じると同時に、曽田先生が相当バレエ好きであることも伺えます(実際かなりのバレエファンみたいですが 曽田正人インタビュー)。
和馬君や母親へのトラウマを乗り越え新境地へと向かうすばるですが、負のエネルギーをバネにしてこれまで最高の作品を作ってきた彼女が、果たしてそれ無しでそれが可能になるのか、という辺が描かれていくのでしょうか。曽田作品に共通する「天才は変人である」という点がすばるを何処へ導いていくのか、楽しみです。