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自分は一時期、『ヘルシング』は最高の漫画だと思っていた時期がありました。


当時は、凶悪犯罪が起きる度にアニメや漫画やゲームに責任を擦り付ける風潮が全盛期の頃で(今でも多いという意見もあるかと思いますが、個人的には最近は減ってきているというかそこだけには留まらず公平・中立な意見が増えているように思います)何かと規制しろと言われていて、結果「人間じゃなくてゾンビだからOK」とか「血の色が赤じゃないからOK」とか「血が出ないからOK」とか作り手側の自主規制も迷走していた感があった時代でした。そんな中、作者の平野耕太氏が自分の好き勝手描いているように見えたこの作品は、ある意味神々しいまでの輝きを放っているように見えたのです。
しかし、年月が経ち、自分が年を取ったのか、作者の情熱が冷めたのか、この漫画からそれまでの輝きを感じることはどんどん無くなっていきました(個人的には最終決戦が始まってからやや増長に感じた気もします)。その後、『吼えろペン』や『コミックマスターJ』等で「そういう規制も含めていろいろ自分でコントロールしながら描いた漫画の方が面白かったりする」的な話を読み、「そうなのかもなぁ」と思った次第。
本作品の魅力は何と言っても強烈な個性を持つキャラ達の持って回ったセリフの応酬にあったと思うのですが、エロ漫画家時代から平野耕太のこの辺のセンスは本当に凄いと思います。
ところで『進め!以下略』の単行本が今月末に出るみたいです。上記規制の話と若干絡みますが、この漫画のウソ予告漫画は面白かったなぁ。






平野耕太出世作?強烈な個性を持つキャラクター達アニメのキャスティングも良かった
持って回ったセリフの数々ヘルシング少佐の演説
いつしかギャグが消えた(なので最終回は懐かしい気持ちになった(笑)こんな内容ですが海外でも人気の模様巻末のおまけ漫画の方が面白いとか言っちゃいけない(笑