『マクロスF』のラストが割とネットで微妙な評価らしい(人伝に聴いただけで未確認w)という話で、面白かったよ派で「何故微妙な評価をされるのか?」と意見を出し合って出てきた意見を聴いてると「そういえば昔の俺ならそう思ったかも」と思い、今の自分のオタ的立ち位置を再確認してみようと思う企画。


基本的に今回は自分の「アニオタ歴」に絞って話を進めていきたいと思います。原作有モノとかあんまり考えずに話を進めます。あと「アニオタ」の定義の話までしだすとめんどくさいので「アニオタでは無い人が観ないようなアニメを観ている人」という大雑把かつテキトーな定義でよろしく(笑。んでは自分が「超ハマった(何回も観た)」と思うアニメを時代別に挙げつつなんか思ったことを書いていきます。

■〜95年 高校時代まで
『機動戦士ガンダム』シリーズ
→シリーズと書いたけど圧倒的に観た回数が多いのは初代の劇場版二作目に当たる『哀戦士』と思われます。アムロが成長していく過程が一番ハッキリと描かれている辺りの話なので。
『天空の城ラピュタ』
→ボーイミーツガール冒険譚というジャンルを考えた人は天才だと思う。男の子なら誰もが一度は憧れるもんよね?(笑 その中でも『ラピュタ』は不朽の名作と思います。
『機動警察パトレイバー』
→未だに観ても面白いのはゆうきまさみの力か押井守の力かヘッドギアの力か。キャラの立ちっぷりが見事で、全キャラちゃんと消化しきった劇場版1の出来は素晴らしいと思います。それと「10年後にこんな世界が来るかも」と期待したりとか嘘の中にあるリアルさを感じられた世界観にワクワクしたものです。
『銀河英雄伝説』
→戦国モノ好きならハマらざるをえない(笑。原作読んだのが中学生の頃でそれまで「専制国家の方がいいんじゃね?」と思ってたんですが、ヤンとラインハルトの会談シーンを読んで「民主主義の方がええな」と思うようになった次第。アニメの再現度には感動しました。名作。
『攻殻機動隊』
→あの世界観にメロメロに。劇場版は今観ると少々眠たい(笑。『SAC2』のサイトーやパズメイン話とかの方が今は好きです。そら単に自分がおっさんになったからという可能性も(笑。
『新世紀エヴァンゲリオン』
→当時バカハマりしたけど今はそうでもない系第一弾。数々の伏線に今後の展開を想起させられ、いつか必ずこのダメ主人公は逞しい少年になり大人の階段を昇っていくに違いないと思って毎週楽しみに観ていましたが残念。近作では『コードギアス』がこれに近い感覚か。
■96〜00年 大学時代
『機動戦艦ナデシコ』
→当時バカハマりしたけど今はそうでもない系第二弾。『エヴァ』に裏切られた反動でハマった感もあり。いやそれよりももっと大きいのは当時のタイガースの残念っぷりの反動か・・・(笑。当時は各キャラ立ちまくってると思ってたが改めて観てみるとそうでもなかったりするのは実際当時はちゃんと立ってたものの今となっては大して珍しくもないということなのかしら。あーでも劇場版でのイズミさん登場セリフ「ブランク長いです」は未だに使うな(笑。それでも続編出来たら観たりしそう。
『逮捕しちゃうぞ』
→未だにOVAと第一期終盤と劇場版はちらちら観たりします。お約束で固められている安定感安心感が面白いと思わせるのか。時代劇または刑事モノイズムと言うか。『名探偵コナン』や『ヤッターマン』をずっと観ているのに近いすかね。辻本夏実というキャラの生き様が好きというのもありますが。
『少女革命ウテナ』
→当時バカハマりしたけど今はそうでもない系第三弾。基本的に各キャラの生き様を体現したバトルシーンに燃え燃えしていたんですが、多分この後に『バキ』を読んでどうでもよくなったと思われ(笑。
『カウボーイビバップ』
→10年以上前の作品ながら今観ても古臭さを感じさせないのは逆に言うと『逮捕』同様お約束で出来ているのかもしれません。この作品を語る上でよく使われていた表現に「ルパン的な」というのがありましたがまぁそういうことなんでしょう。一話完結でしっかりした話というのは出来のいい映画一本に匹敵するものがあります。
『無限のリヴァイアス』
→自分にとっては特別過ぎる作品なので触れるのが難しい上に放映当時は毎週全話観返してたのに最終回後はほとんど観返していないという事実から「今観ても面白いか?」という問いには実は答えられないというのが現状なんですが、この作品から受け取ったメッセージは今も自分の中に生きていることは確かです。
■00年〜 社会人時代
『絶対少年』
→この作品にハマったのは多分にすかわらさんの力が大きいのですが、会話シーンで際立っていく各キャラの立ちっぷりが見事で実はそんなに主要人物は多くないんですが群像劇として成立していたのが素晴らしいかと。
『電脳コイル』
→この作品にハマったのは多分に橋本フミエさんの力が大きいのですが、現代とサイバー未来が融合した世界観にメロメロ。中盤まで群像劇的な展開を見せて終盤はヤサコとイサコに話を絞ってしっかり纏め上げた辺りの話の展開が見事で最終回のラストシーンは号泣。
『プラネテス』
→原作に真っ向から勝負を挑んだアニメスタッフの心意気と見事に纏め上げた最終回に感動した次第。原作漫画もアニメもどちらも私的に甲乙付けがたいという作品は稀有なんではないかと思います。『ギアス』から『プラネテス』に流れる人は・・・おらんわな(笑。因みに一番好きな話は原作・アニメ共にフィーさんがタバコを吸うために奔走する話です。
(『かみちゅ!』)
→括弧したのは単に尾道の風景がノスタルジーを誘って好きで聖地巡礼したりDVDを全巻揃えたりしてはいるものの実はそこまでハマっている気は無いという理由からです。因みに尾道は行ってもホントに何もないという点で丹那よりも残念(笑。

以上、振り返る中で出てきたキーワードを抜き出してみるとこんな感じかしら。
・キャラの成長を見守りたい
・冒険譚
・各キャラが立っている
・世界観がしっかりしている
・今後の展開を予想するのが楽しい
・お約束
・キャラの生き様
・短編、一話完結
・メッセージ性
・群像劇
・最終回の良さ
・ノスタルジー
上記で挙げた全ての作品がこれら全てのキーワードを含んでいるわけではないですが、だいたいいくつかは含んでいるような気がします。ということは基本的には自分が作品を楽しめる要素は変わっていないということかな。
ただ、これらの中で、作品の物語の展開次第で評価を落とし得る要素がいくつかあって、「キャラの成長を見守りたい」「今後の展開を予想するのが楽しい」がそうですかね。それと時代や自分の経験値によって色褪せてしまう可能性がある要素が「世界観がしっかりしている」「メッセージ性」と言った辺りでしょうか。「キャラが立っている」もそうかも。そういう点で自分の感覚が変わってなくても「当時はハマったけど今は・・・」という作品が出てくるのは当然なんでしょうか。

で冒頭の『マクロスF』の話に戻ると、どうだろう、当時の自分でもいい評価だったんじゃないかしら?という感じなんすが。強いて言うと「今後の展開を予想するのが楽しい」で三角関係の決着がつかなかったことで評価を落とす可能性は考えられますが、それを補って余りある各キャラの生き様っぷりは見事だった気も。
どうだろう、当時の俺?(笑