哲のアニメ評 は行

灰羽連盟
爆裂ハンター
バトルアスリーテス 大運動会(OVA)
万能文化猫娘(TV)
万能文化猫娘DASH!
PERFECT BLUE
PIANO
ふしぎの海のナディア
ふたつのスピカ
フリクリ
フルーツバスケット
満月をさがして
ブギーポップは笑わない
BLUE SEED
ブレンパワード
ぷちぷり*ユーシィ
プラネテス
ヘルシング
ベルサイユのばら
ほしのこえ
ぼくのマリー

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灰羽連盟(全13話)7点
繭から生まれ、頭に光輪を、背中に羽を持つ、天使のような見てくれをした生き物、灰羽。 灰羽は、「決して越えることが許されない」壁に囲まれたグリの街に守られながら働き、 日々をそれなりに生きていく。空から落ちていく夢を見て生まれてきた新しい灰羽の少女・ラッカは、 そんな世界に最初はとまどいながらも、やがて皆や街の人々と打ち解けていくが… 果たして灰羽とは何なのか?サウンドの素晴らしさも特筆すべきな、『lain』『NieA_7』の安部吉俊氏が 送る割と芸術的な作品(「割と」って何だ(笑)。
人は皆、日々をそれなりに生き、やがては旅立つもんだけど、 それには他の人の受動的・能動的な協力が必要なんですよー、て感じのお話…なのかなぁ。 とりあえず、いっぱい泣いたし、いっぱい心暖まったお話でした。音楽の破壊的な良さにも注目。 哲の2002年No.1アニメでした。(2002/12/23)

バトルアスリーテス 大運動会(OVA)4点
宇宙一のアスリートを決めるお話。
服部隆之氏の音楽の良さだけが目立った。昔のスポ根ほど気合入ってないし、 話もあの子が男の子だったこと以外はとくになにがどうというわけではなし。 ただ、ゲームはやってみたいと思った。テレビ版は面白そうだが。 相変わらずテキトーなレビューだ。すまぬ。

万能文化猫娘(TV)(30分×13話)7点
猫の脳を持つアンドロイドとその仲間達が繰り広げるお笑いアニメ。
13話で終わらせるには実に惜しいキャラ達であった。あの『おそ松くん』的ノリが良かった。 なんの説明もなく「とにかく存在してんねんからしゃーないやん」という超変態キャラ達。 真似木市の一般市民は日々あの変態達に脅やかせられながら生活しているのです。 どんな話でもとりあえずメインキャラは全員出てくるというシステムもいいですな。

万能文化猫娘DASH!(30分×12話?)6点
序盤はいつもの『万猫』。よってだれることもある。中盤以降がめちゃシリアス。多少「んなアホな」と 『アルマゲドン』みたくツッコんでしまうところもあるが、ラストはいちおう泣けた。これ単品で観てもイマイチでしょうな。 「ファンなら」ってヤツですな。12話構成にせんでもって気がする。OVAやねんし。 ひょっとしてTVでするつもりだったのか?

PERFECT BLUE(90分)7点
ヒロイン・未麻はアイドルグループCHAMを卒業し、女優としての道を歩むことになったが、それから家に 「裏切り者!!」というFAXが届いたりしてなんだか大変だあ!!というお話。
現実と虚構をうまく繋げた演出は見事。サイコホラーとしても充分楽しめるが、「あなた誰なの?」というテーマは実に重い。

PIANO(全10話)6点
昔から何気にやってるピアノにそこはかとない才能を持っていそうな感じの女子中学生・野村美雨を中心に 思春期の女の子の躁鬱な日々、傍目にはフツーな日常を描くファミリーアニメ(多分)。
お父さん役の大塚明夫さんがかっこよすぎる、そんなステキ作品です(笑 最終回までなんっの起伏もないフツーな話を展開しきったスタッフに拍手。 点数とは裏腹に哲かなりお気に入りの一品です。(2002/1/13)

ふしぎの海のナディア(30分×39話)8点
時は西暦1900年初頭頃。サーカスで働く少女ナディアに一目ボレした少年ジャン。 ところがナディアの持つ謎の宝石『ブルーウォーター』を狙う悪い人たちがいた!!
お約束の連続ではあるが、手堅い作品といえる。さすがNHK。最終回で「その後のみんな」が描かれているのがポイント高し。 各キャラが生き生きしていてよい。悪役のガーゴイルまで素晴らしいキャラクターをしている。全然悪じゃない悪の三人組も最高。 音楽もよい。

ふたつのスピカ(20話)7点
有人宇宙探査ロケット・獅子号の墜落に巻き込まれ母親を失った少女アスミ。 彼女はある日、獅子号のパイロットの幽霊である「ライオンさん」に出会う。 ライオンさんから宇宙のことを聴かされる度に、アスミの宇宙への想いは強くなっていく。そして、 小学生時代に書いた作文「わたしのゆめ」には、宇宙船の運転手さんになってお父さんとライオンさんを 無料で宇宙に連れて行くというアスミの熱い想いが綴られていた。宇宙を目指す少年少女達の青春の日々を 描いた柳沼行原作のファンタジー宇宙漫画(なんだそりゃ(笑)をアニメ化。
アスミ役の矢島晶子さんがかなりハマリ役だったと思います。 幼い時のアスミちゃんの語りは、矢島ヴォイスに乗っかることにより破壊力倍増。 泣かずにはいられません。ところどころ作画がしんどかったのはご愛嬌。 とりあえず観て泣け。(2004/3/27)

フルーツバスケット(26話)8点
母親を失い、野山にテントを張って生活していた女子高生・本田透は家事の腕前を買われて 同級生で学校の人気者・草摩由希の家で暮らすことになるが、 草摩家の人々は異性に抱きつかれると十二支に変身してしまうという困った体質だった。 どこまでも前向きに生きようとするヒロイン・透の生き様が素晴らしい、 ホームコメディ漫画をアニメ化。
泣かされること4回。 諸所で炸裂する大地監督節はやはり笑わせてくれたし、 そのパワーをシリアス方面へ向けた時の原作からのアレンジの仕方や演出方法・絶妙の タイミングで流れ出す音楽など文句なしのデキでした。 「ありがとう」と心から言いたい、そんなアニメ化でした。

満月をさがして(52話)7点
歌手になる夢を持つが、病気のため大きな声を出すことが出来ない12歳の少女・神山満月。 そんなある日、突然現れた死神コンビ“ねぎラーメン”のタクトとめろこに、 満月の余命があと1年であることを宣告されてしまう。しかし、満月の熱い心に感動したタクトは、 満月が歌えるように魔法をかけるのだった。人生最後の1年を、歌うことに賭けた少女の物語… だったハズ(笑。りぼん連載の種村有菜原作作品をアニメ化。Changin' My Lifeのヴォーカル・mycoが 主役の満月に声を当てているのも多分話題に。
最終回は観る価値あり。でもそのために52話全部観る必要があるかと言われると微妙(笑。 でも泣きました最終回。素晴らしかったです。「New Future」は名歌だと思いました。

フリクリ(30分×6話)6点
丘の上にそびえ建つ医療機器メーカー「メディカルメカニカ」の大きなプラント以外は 特に特徴のない街に住む少年、ナンバダ・ナオ太は、河原で兄の彼女、サメジマ・マミ美と 会っていた。そこへ突如やって来たベスパにナオ太ははねられて、さらに乗っていた 謎の女にボコボコにされてしまう。その後家に帰ったナオ太は、オデコに異変が起きていた。
うーん、ガイナさんらしいというかなんというか… ワケワカでした。ワタシが年食っただけなんでしょうか? ハル子さんは確かにかっこよかったっす。 後、最終回で『999』の劇場版思い出したり。 ナオ太君のお父さんがおもろかったっす。 「漫画原稿のとこは凄い手間かかるんだよなのに手抜きとか言われちゃうしさぁ」 爆笑しました。パクリも結構あってノリ的には某へっぽこ実験アニメに 似てたかも…。おもろい人にはおもろいつうことですかね。

ブギーポップは笑わない(30分×12話)6点
深陽学園とその近隣の学園で相次ぐ謎の失踪事件。犯人は女生徒達の間で噂されている死神、 『ブギーポップ』なのか?
わかりにくかったけど、わかる部分は面白かった。最終回がいい感じでした。 卒業っていいよね。原作読んだんだけどこれもまた面白いっス。っていうかこれもテキトー!?

BLUE SEED(30分×26話)8点
人々を苦しめる妖怪と闘う国家公務員たちのお話。
ヒロインの紅葉ちゃんは妖怪を封印することができる『人柱』なのだが、その辺を巡るお話がまた良い。 テーマは何故闘うのか?国木田室長が苦悩する話と、その回で出した答えが次の回では通用しないという演出に感動しました。 にしても川井憲次の音楽はいいですな。声優も大物揃いですな。

ブレンパワード(30分×26話)8点
深海にある謎の物体オルファン。それが宇宙に旅立つと、地球の生命は絶滅するという。 オルファンを箱船とし、共に宇宙へ旅立とうとする人達と、それを阻止すべく戦う戦艦ノヴィス・ノア のクルー達。伊佐未勇はオルファンの人間だったが、孤児院出の少女、宇都宮比瑪と出会い、 変わっていくことになる。
最終回がかなり御都合主義な感があったが、道中はかなり面白かった。やはり富野アニメは脚本が うまい。テーマは「共生」。他人と、自分以外のモノとどう付き合うか。富野節満載でした。

ぷちぷり*ユーシィ(全26話)8点
17歳なのに10歳から身体が成長しなくなってしまった少女・ユーシィは、女王様が千年に一度しか 誕生しないと言われるプラチナプリンセスの候補を探していることと、 プラチナプリンセスになれば、何でも願いが叶うといわれるエターナルティアラを授かることが出来ることを 聴く。大人になれるようお願いするために、ユーシィはプラチナプリンセスに立候補することを決意する。 人間の少女・ユーシィ、霊界の姫・ココルー、魔界の姫・グレンダ、天界の姫・エルミナ、妖精界の姫・ベス達による、愛と努力と涙と友情とアルバイトの物語。
とりあえず泣けました。素晴らしいです。私的ガイナ最高傑作。友情って美しい。

プラネテス(26話)10点
21世紀後半。人類は月までの進出に成功していた。宇宙ゴミ回収業社に就職したタナベだったが、 配属されたデブリ(宇宙ゴミ)回収部署は、通称「半課」と呼ばれる落ちこぼれ部署だった。 自分の宇宙船を持つことを夢見る青年・ハチマキ(っていうかこっちが主人公)やヘビースモーカーの フィー、昔デブリによって妻を亡くしたユーリらと共に、今日も今日とて宇宙ゴミを回収する!! モーニング連載の幸村誠の漫画をアニメ化。
原作からのファンの私も文句なしのアニメ化でした。 特に終盤は原作に真っ向から挑む形で、最終的な答えは同じ、みたいな話だったように思え、 本当に感心し感動しました。全てが布石。 さすが『リヴァイアス』の谷口監督。 自分と世界。愛。人との繋がり。仲間。泣けるぜ!! 原作と合わせて人生必携の一作か!?(2004/4/18)

ヘルシング(全13話)6点
大英帝国とプロテスタントを犯す反キリストの 化け物共を葬り去るため組織された特務機関『HELLSING』に 所属する最強の吸血鬼アーカード。 ひょんなことから吸血鬼になってしまった婦警さんセラス・ヴィクトリア。 その他多数のイっちゃってるキャラで送るギャルもメカもエロもない素敵な 大量殺戮血の雨あられな物語。平野耕太原作のアクションホラー漫画を遂にアニメ化。
本編からはギャグを排除し、笑いは次回予告に全てを賭けてるて感じです。 声優陣は原作者の趣味で決まってんじゃないかと思う程素敵な配役になってます。 ある意味アニメ化されたこと自体が壮大なギャグとも言えます。 正直全13話は長過ぎた。6話くらいで各キャラメインの話作ってくれたらそれでOKやったかも。 個人的には原作ファンが「ギャグなかったらこの話こんなにサイコにかっこよくなってしまうのね」 と楽しむ作品かと。ちなみに大佐さんはヤバ過ぎるためかアニメには出ません(笑。

ベルサイユのばら(全40話)8点
跡取りのいないジャルジェ将軍家に生まれたオスカルは、男として育てられる。 軍人となったオスカルの最初の任務は近衛隊長、オーストリア女帝の娘にしてフランス王太子妃、 フランスブルボン王朝最後の王妃となるマリー・アントワネットの護衛だった。 フランス革命へと向かう激動の時代を生きた、オスカルとその使用人アンドレ達の生き様を描く。 池田理代子先生原作の漫画をアニメ化。
各キャラの生き様に泣け!

ほしのこえ(25分)8点
中学三年生のミカコとノボル、二人はお互いに好意を寄せていた。 ずっと同じ時間を過ごしていた二人だったが、ある日ミカコは国連宇宙軍のパイロットに選ばれてしまう。 地球と宇宙に引き裂かれた二人の距離は、携帯メールが届く時間をも長くしてしまう。 ノボルに忘れられてしまうかもしれない、という不安を抱えるミカコと、 ミカコからのメールを心待ちにしている自分を殻に閉じこめようとするノボル。 二人は心まで離れてしまうのか?
日本アニメ業界が世界に誇る新星・新海誠監督が9ヶ月かけてほぼ一人で作成した奇跡の作品。 グラフィックが綺麗、というだけでなく、その空気感や雰囲気は、視聴者をノスタルジーな世界に 引き込みます。そして、その空気感が華を添えるシナリオは、思春期から大人へ変わりゆく少年・少女達を、 希望と哀しみを融合させて見事に描いています。(2004/12/5)

ぼくのマリー(30分×3話)7点
主人公の雁狩ひろしは憧れの真理さんにそっくりのアンドロイド・マリを造るが、真理さんとマリが鉢合わせして…。
原作宣伝用アニメというヤツですが、原作からセレクトしてきた話がよかったですな。 オチもちょっと変えてて。みやむー最高、と思った。
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