タイガースファン哲、リヴァイアスを考察する

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ブルー独裁政権樹立について
当初、ブルーがクーデターを起こした理由はツヴァイの秘密政治への反発からであった。タイガースのフロントもファンや選手になんの説明も無く秘密裏に話を進めるのが大好きな集団なので、ブルー達の行動は観ていて爽快であった。だが、所詮、独裁政権は独裁政権であり、君主がミスター級の人物でなければ民はついてこないのもまた事実である。 ブルーは結局何をしたかったのか今のところよくわからないが、もし、親父さんに助けを求めるために自らが独裁者となったのであれば、やはりそのことを皆に言うべきだった。言わずにいたら、結局それはツヴァイの秘密政治となんら変わらないのである。もし、なんの理由も無く独裁者になったのであれば、それはせいぜい反エリート・反官僚というポリシーのもと、とりあえず動いてみただけ、というなんにも考えていない過激派でしかない。98年、ジャイアンツの強力打線に憧れて(もしくは85年のダイナマイト打線を夢見て)ドラゴンズファンに言わせると「賞味期限切れ」だったパウエル、大豊を獲得したよっさんみたいなもんである。
ユイリィ政権樹立について
というわけで、クーデターにより樹立されたブルー独裁政権はクーデターにより崩壊、ユイリィ・ツヴァイ政権が樹立されることとなった。だが、当のユイリィは艦長の任につくことを拒んでいる。96年オフ、タイガースは藤田平監督の後、誰が監督になるかモメにモメた。フロントの各派閥の思惑はもちろん、当の候補者達が監督を引き受けるのを嫌がったこともあり、監督選考は難航し、ようやく、いや、仕方なくよっさんが引き受けたのである。今後ユイリィ艦長がどうなっていくのかは分からない。クルーを信じずいらんことばかりするダメ艦長になるか、クルーを信じず何も出来ないダメ艦長になるか、有能なクルーを信じて普段は何もせず、締めるところは締める有能艦長になるか。だが、ユイリィはルーキーなのである。ルーキーに、一体どこまで期待をかけるというのか。しかも、自分でなりたくてなったわけじゃない。「ホームランは打てない」と言ってる人間に40ホーマーを期待はしないであろう。
昂治について
昂治も、自分が「そんなこと出来ない」ことを十分承知している。だが、何故かあんなとこに配置されてしまったのである。久慈が4番打たされているようなもんだ。まあ、昂治は後ろ向きな考えから結局それを引き受けてしまっているので、その点言及されるべきかもしれないが。だが、イクミが昂治に通信を切った理由を訊かなかったことが非常に残念でならない。凡退した理由を訊いてやり、そこを改善するように教えてやることは、その選手が成長するコツなのだが。
タイガースファンとしてのリヴァイアスへの期待
我々タイガースファンは、「選手の成長」というものを垣間見ることがあまりない。現有戦力で一年目からずっと見てきて「成長したなあ」と心から思えるのは和田豊くらいである。その他の選手は、山田、新庄、桧山らを筆頭に一向に成長出来ず、いつまでも同じミスを繰り返してばかりなのである。外角低め一辺倒のリード、何を考えてるのかサッパリ分からない待ち球、ここぞという場面でのハーフスイング。技術的なことはともかく、頭で考えたら分かることすら出来ないのである。秀太や福原や坪井や今岡が彼らとは違うことを証明してくれることを心から望んでいるが、今岡は既に怪しくなっている。私は、リヴァイアスでキャラの成長というものを観たいのである。そして、それによって弱者でも強者に勝てるんだ、ということを教えてもらいたいのである。あと、キャンベル教官のようなかっこいい生き様なども見せて頂けると実にうれしい。私が、タイガースファンとしてさらに一皮剥けることが出来るような、そんな作品だったらうれしいのだ。「こうすれば人は変われるんだ」、「こういうふうに生きればいいんだな」というものを、教えてもらいたいのである。祐希が協調性を身に付けられたら、坪井も協調性を身に付けられるかもしれないし、ルクスンが己を自覚出来れば、あの選手やこの選手、ひいてはあんな選手までもが己を知ることが出来るかもしれないのである。その辺、おおいに期待したいのだ。