<帰ってきたFF>
「原点回帰」を謳い文句に作られたFF9。
「ほんまかいな?」と少々の疑問を抱きつつプレーを始めた僕だったが、
その想いはゲーム開始直後のムービーで一掃された。
街の雰囲気、空を飛ぶ飛空艇…BGMの一部に聴きなれた「いつもの曲」…
すでに泣きそうになっていた。そして想いは一気に過去へと遡る…。
<哲、想い出のFF>
僕のFFベスト3は5・4・3である。3と2はどっちかいつも迷うのだが、
僕は3の「召喚魔法」にいたく感動して後「FFと言えば召喚魔法」とすら
思っているので、3を選んでいる。FFシリーズはストーリーに繋がりが無いので、
召喚魔法は数少ない「前作との繋がり」を感じることができる部分だからというのも
あるかもしれない。とにかく僕は召喚獣が大好きなのだ。
特に上位召喚獣トリオのオーディン・リヴァイアサン・バハムートとのバトルは
いつも楽しみにしている(9はそれがなかったのが残念)。
<FF3「ジョブチェンジシステムにより生まれたアビリティの原点」>
「FF3」の魅力は、なんと言っても「自分が主人公であること」、
いわゆる「ドラクエ形式」という点だろう。この後FFシリーズはこの形式は
とっていない。そういう点では、これを最後にFFをプレーしていないという人も
いるかもしれない。それから忘れてはいけない「ジョブチェンジシステム」。
各ジョブ特有のコマンド(当時はアビリティとは呼称していなかった)や装備が
それぞれ個性的で、どのジョブでいくか考えるのが非常に楽しかった。
学者が本の角で敵をしばいている姿に「痛そうやの〜」と思ったものだ。
しかし、クリスタルの力を受けると新しいジョブが手に入るというのも今思えば
凄い設定ですな。「何故に風のクリスタルが戦士やモンクの能力を?」とか、
「クリスタルによって力に差があるやん!!」とか…は言いっこなしですか?
FF3想い出の場面と言えば、「デッシュが突っ込んで行くところ」
と「浮遊大陸出て一面に広がる海を見た瞬間」と
「水の巫女エリアのおかげでクラーケンを倒すことができた後
大陸が海底から浮上してきて地上のBGM『悠久の風』が流れる瞬間」ですね。
今思い出しても涙が出ます。「悠久の風」は名曲です。
ああ、あと9にチラっと出てきましたが「ドーガとウネ」も曲・場面共に
最高です。この曲聴いても泣きます。9でもアレンジヴァージョン聴いて
泣きそうになってました。
あと適当なところでは「小人で戦えってか!?」とか
「ガルーダ戦は全員竜騎士でジャンプ」とか
「魔剣士ってバックアタック喰らいやすくない?」とか
「ラストダンジョン長っ!!」とか
「ツーヘッドドラゴンの通常攻撃で即死」とか。
<FF4「個性的なキャラ達が織り成すドラマの魅力」>
FF4は3とうってかわってシナリオ重視、プレイヤーは話の進行係だったが、
FFシリーズSFC第一弾ということもあり、グラフィック・音楽を存分に活かしきったシナリオのデキは実に素晴らしく、僕を何度も泣かせた。また、ジョブチェンジは
出来ないが各キャラ、シナリオ的にもゲーム的にもしっかし個性が確立されており、
ストーリー進行によりころころ入れ替わるパーティメンバーにとまどいつつも
「今ある戦力でなんとかする」という楽しみはそれはそれでプレイヤーを楽しませる
一因であると言える。9も序盤はこのシステムですね。
時に理不尽なまでのパーティ編成に「これでどないせえっちゅんじゃい!?」という
こともあれば「おいおい、このメンツで負けるわけないやん!!」という時もあり、
それはプロ野球チームの栄枯盛衰を見る思いに近いものがあるかどうかは定かではない。FF4の想い出の場面は「パロムポロムブレイク」と
「メテオじゃ!!」と「エドワード王子VS王・王妃」です。
中でも「テラVSゴルベーザ」の「メテオじゃ!!」に
ドラゴンボールで亀仙人が魔封波を使ったシーンを思い出し涙した人は多いと思います
(多分)。その他ヤンやシドもかっこよかったですね。どっちも爆破で。
漢のロマンですな。あと適当なところでは「ギルバート弱ぇ!!
やっぱ王子は使えんちゅーねんタコ!!」とか
「まあかわいらしいお人形さんが合体して怖いわ誰かヘルプミー!!」とか
「カインカムバーック!!」とか
「うお!?エッジ強い!?王子なのに!?」とかですかね。
音楽では「四天王バトル」の開始からの盛り上がりっぷりが好きでした。
ルビカンテは漢らしいヤツでしたねー。
<FF5「3と4の融合に成功した至極の名作」>
3のジョブチェンジシステムによる自由度と4のストーリー性の両立に
成功したFFシリーズ最高傑作、だと僕は思ってます。そして「クリスタル」が
メインとなる最後のFFでもあります(9は最後まで出てこないから…)。
主人公のバッツも明るく前向きで感情移入しやすかったです。
想い出の場面は「リックスの村(バッツの故郷)」と「ギルガメッシュ」と「ガラフー!!」と「新しき世界」とベタですが「エンディング」ですね。リックスの村は曲が泣かせますし「オルゴールイベント」も
泣かせます。ギルガメッシュは言わずもがな(つうか5の全てですな)ですし、
ガラフの漢っぷり(つうか暁の四戦士かっこよすぎ)に涙せずしてどこで泣くねんて
感じです。第三世界の曲、「新しき世界」は、バッツ達が第一と第二が合体したことに
気づいてから流れるようになり、直後にガラフが散った場所である長老の木の前を
木漏れ日浴びつつ通り抜けるというシチュエーションで
なんかもう泣いてしまってお気に入りになってしまいました。
EDはこれまた「クルルからの手紙をミドが読んでる場面」が
曲も含めて泣かせるんですわ…。あとはまあ「オメガと神竜」ですね。
そういや「シルドラ別れの鳴き声」にも感動したなあ。
やはり5は想い出深い作品ですな。
<その他のFFの想い出>
FF1
ポーションが足りねぇ!!
FF2
フィールド曲とサイヤ人システムとヨーゼフとミンウ。
それからゴードン王子弱すぎ。
あと、黒騎士の攻撃力とブラックプリンの防御力とモルボルグレートの沈黙小人マヒ混乱その他
もろもろ。
FF6
オペラ。あと、魔列車が何故かお気に入りのイベント。自分でも理由不明。
あのへんが6やってて一番おもろかったんかも。6はFFシリーズ唯一の
女性主人公です。ティナ・ブランフォードさんは実に魅力的なキャラでした。
が、途中から完全にセリス・シェールさんにヒロインの座を持ってかれてしまってたのが気の毒でしかたありません。セリスさんもかなり魅力的だったのが運の尽きですな。
EDで各キャラが自分の大切なものを述べるところでセッツァーの「友の翼!!」には
涙しました。あと、ティナがポニーテールを解くとこも感動しました。
FF7
偉大なる戦士。そしてエアリス。
7はシナリオだけならFFシリーズ最高だと思うんですが、いかんせんバトルが
軟弱すぎて手応えなかったのが悔やまれます…。
FF8
「メガフレアがリフレク突き抜けてきたこと」爆笑しました。
「斬鉄剣返し」爆笑しました。「ギルガメーッシュ!!」泣きました。
「Eyes on Me」は名曲です。
回想終わり。FF9に戻ろう。
<ポーションが足りねぇ!!>
そんなこんなで始まったFF9でしたが、
序盤ホントにポーション足りなかったです。
ガーネット姫が実に活発なお方でパーティから離れっぱなしなものですから
残されたジタン達は困りものです。
「ええ!?こっからこのメンツで行けってか!?」てのが序盤結構ありました。
それはそれで面白いんですが、シナリオ考えたヤツちょっと来いと思いたくなる時も
ありますな。もしくはケアル使えるキャラをガーネットと中盤まで出てこないエーコ
の二人に決めたヤツ。ボス手前でポーション切れて泣く泣くダンジョン引き返した時は
「スクウェア〜」と呪詛の言葉をもらしてしまいました。
<炸裂召喚獣>
多分、7と8では無かったと思うんですが、9ではムービーシーンに
召喚獣が出てきます。正確に言うと召喚獣登場シーンをムービーで見れます。
オーディーン、バハムート、アレクサンダー。
見た時ちょっとキました。やはり召喚獣はかっこいいです。10も召喚獣メインな
お話みたいなのでバリバリムービーシーンを召喚獣のために使ってもらいたいです。
あと、戦闘中の召喚獣のアクションが短めになってるのはうれしかったですね。
<マジかよ!?>
人質置いていけと言われて肉弾系置いていって魔法系でパーティ組んで
「目的を達成するまで帰らせないでおじゃる!」とか言われて
行ったダンジョンで魔法が使えず「マジかよ!?」。
残されたメンツは最初のザコ敵(クアール)に勝てず「マジかよ!?」。
ジタンとクイナだけで戦わさせられて「マジかよ!?」。
初めて会ったモルボルがバックアタックで「マジかよ!?」。
全員ストップで全滅扱いなのを知り「マジかよ!?」。
<グルグ火山、ドーガとウネ他…>
グルグ火山でっせあんさん!!しかも曲もあの曲でっせ!!
ちょっと感動してしまいました。ドーガとウネの曲を聴けたのもかなり泣きそうに
なりました。その他、ヨーゼフの話とか、シリーズをずっとやってきている人には
たまらないポイントが多かったことに、喜びと不安を感じました。
何故不安なのか…それはそれでFFらしくないからです。
FFはシナリオそのものは繋がっていないのに、こんなことしていいのか…?と
思ったのです。
<クリスタルとそれぞれの想い>
そして終盤、遂に出てきたクリスタル。全ての生命の源だという。
記憶の回廊を抜け、辿り着いたクリスタルの世界。そこに流れる曲は、
クリスタルシリーズでおなじみの「クリスタルルーム」の曲。
そしてファイナルバトル。ラスボスより一歩手前のボスの方が強かったのが
残念だったが…全ては終わった。
つうかヤツは危険すぎる…。超必殺技3連発は酷いっす…。
暗闇の雲で言うたら波動砲3連発でっせ…?しかし、ビビとエーコは
最後の最後までエースでしたなぁ。二人がいなかったらワシャクリア
できんかったっすわ…。そんなこんなで
ラストダンジョンから脱出したメンバー達。パーティーから離れようとする
ジタンに皆は語る。それぞれの想いを。生きることの大切さを知り、それを
皆にも教えたビビ、
自分で道を選ぶことを知ったガーネット。
ガーネットの語りにゲーム中のいろんな苦労を思い出し、
「ああ、これでもうFF9は終わるんだ」と思い号泣。
そしてED…ビビの手紙(?)にまた号泣。 流れ出す『Melodies Of Life』。 フィールド曲聴いて泣いてた僕、当然ここでも号泣。 最後に、いつもの曲、『ファイナルファンタジー』。 さらに、THE ENDで『プレリュード』。 30分くらい感謝の気持ちで涙止まらず。 「ずっとついて行こう。FFという名前を冠する限り、 彼らはやってくれる」とまで思い、僕のFF9はひとまず終わった。
<願わくば…>
FF10のキャライラスト並びにシナリオのとっかかりがこないだ発表された。
召喚士をメインに置いた話らしい。いちおう「FF」しているようだ。
遂にしゃべってしまうというのが、「映画」への大きな寄りを感じて
少々不安なのだが…。だが、忘れないで欲しい。
「ゲームの感動はゲームでしか味わえない」ということを。
苦労すればするほど、クリアした時の感動が大きいのだということを。
友達と話す時、苦労したところを語る方が盛り上がる。
その先にシナリオ上での感動があるんだと思う。
もしマイキャラがシナリオ上で何か感動的なことを果たした時、
共に苦労を重ねていたら、その感動は何倍にもなる。
そして、願わくば、『ファイナルファンタジー』である以上、
クリスタルを出して欲しい。
クリスタルを通じて、星の、生命の大切さを訴えて欲しい。
それが『ファイナルファンタジー』なのだから。
希望は大地に恵みを与え
勇気は炎を灯らせ
いたわりは水を命の源とし
探求は風に叡智を乗せる
光の戦士達に クリスタルはいつまでも 優しく輝き続ける
〜FINAL FANTASYXより〜
2001年1月28日 FFXまでもう半年?