ZANNA ザナ ~a musical fairy tale~ |
更新日時:2013年04月02日 |
舞台 / 高垣彩陽 |
日付:2013年02月18~02月23日 場所:シアタークリエ 公演時間: 2/18(月)14:00~/19:00~(記念撮影会) 2/19(火)19:00~(トークショー RENTxZANNA対談) 2/20(水)14:00~/19:00~ 2/21(木)19:00~(トークショー LGBT) 2/22(金)14:00~/19:00~ 2/23(土)13:00~/18:00~ 出演: 渡部 豪太(スティーブ) 高垣 彩陽(ケイト) 田中 ロウマ (ザナ) 上木 彩矢(ロバータ) 東山 光明(マイク) Spi(アーヴィン、クーパー校長、ダイナーの客(ヘルメット)、ブロンコ) 岡田亮輔(タンク、クロツキー警部、ダイナーの客(警備員分)、テックス) 千葉 直生(キャンディ、カーラ、客(老婆)、ロレッタ) 6日間10公演、ひとつとして同じ舞台はなく最初から最後まで楽しめる素晴らしい舞台でした。 本当にこの世界にドップリとハマっていたので今も中々抜け出せない状態ですが、今の熱量のままの記録も残しておきたいのでいつもより敢えて早めにコツコツと感想書き出してます。 ですので大長文だしいつもの通り大して面白くもないですw あと、自分が思い出せるように内容をそのまま書いてあるので完全なネタバレです。 以下、劇中歌の流れでレポ&感想を。 1. Extra Love(ザナ with 全員) オープニング曲。 練習風景動画で一部がアップされていた曲ですね。 前半部分はクーパー校長とカーラの登場→タンクのオープニングMC→ザナの朝の目覚めから、ザナが中心となり世界設定やキャラ設定がわかるような掛け合いをしながら進んでゆく構成になっています。 後半部分からこれかの学生生活を予感させるような希望あふれる歌詞になっています。 個人的には動画でもあった、ロバータ→ケイト→マイク→スティーブのそれぞれのソロが入って「ヘイっ!」の掛け声と共に一気に盛り上がって行くところが大好きですげーテンションあがりました。 最終公演ではザナが魔法のタクトを忘れてクーパー校長がこっそり持ってきて渡すと言うハプニング&アドリブがありました。 あと個人的にケイトの早口歌詞、結局最後まで一回も噛んだりしなかった…凄い! 2.(※曲なし)アメフトの試合 スティーブの活躍でハーツビルのアメフト部が初勝利する場面。 ロバータとカーラが電話で険悪になってたり、アーヴィンがキャンディにお化粧してあげてたり、ザナとタンクが企んでたり、マイクとスティーブがさりげなくお互いを意識してたりと細かい相関がわかる場面。 こう言う場面は何回か見ると凄く味が出ますね。 スティーブを誘うのに失敗したあと、マイクに遊ぼうと言われた時のアーヴィンの「来たいんだろ?来なよ!?」は毎回会場大ウケでした。 あ、あと、スティーブがラグビーボールがキャッチ出来るかどうか心配なるZANNAあるあるの場面はこちらw 3. LOVEみたい(スティーブ、マイク) こちらも練習風景で動画になっていたスティーブとマイクが恋仲になる場面。 そして、この劇中におけるキューピッドとしてのザナの仕事ぶりが最初に見れる場面。 この曲は本当に頭に残る曲で脳内リピート率高いですw 「恋なんだーー!!!!!!」(頭から離れませんw) 実際のやりとりでもチェスがメジャー、アメフトがマイナーと言うアベコベ世界をさらに掘り下げて説明してくれる場面ですね。 4. あるのは恋する時間だけ(ロバータ) ロバータ単独の見せ場。 ロバータがカーラと電話で喧嘩し破局、その後すぐにケイトに惚れると言う恋多き乙女ぶりを見せる場面。 上木さんの全開パワーボイスが聴けるのはここくらいでしょうか。 ここでのザナの登場シーンはカウンターの下からジャンプして飛び出して来たり後ろから廻り込んでワっと脅かしたりと毎回アドリブで登場の仕方を変えてました。 自分に惚れた(と、勘付いているのかは微妙だけど)ロバータのアプローチに困惑するケイトがかなりキュート。 5. 乗りこなして(ケイト with ロバータ) 序盤はケイト単独の見せ場。 その後、ケイトにアプローチするため、女子メカ牛チームの練習にロバータが乱入するシーン。 メカ牛チームってなんなのって思ってたけど結局細かい説明はなくwまぁメカ牛を使ったパフォーマンスをするチームと言ったとこみたいです。 他キャストがメカ牛チーム員として千葉さん以外の男性陣も女装して出てくるんですが、ここでの台詞も公演日終盤になってちょこちょこアドリブが入ってました。 ラストはスティーブ&マイクの場面と対になるように、メカ牛パフォーマンスとダンスでケイトの心を射止めたロバータとケイトの濃厚キスシーンで終了。 毎公演、眼福でしたw 6. 僕は魔法使いだから(ザナ) ザナが今日一日の終わりを振り返る場面。 これからの波乱を予感させるような演出で次の場面へ。 7.(※曲なし)ミュージカルの題材決め 全員集合で学園祭で披露するミュージカルの題材を決める場面。 キャンディとザナ以外着席ですが、ロバータの膝に座ってるケイトが可愛すぎます! 結局マイクの提案した「軍隊において異性愛が認められるべきかどうか」と言う題材に。 アーヴィンが珍しく自分をアピールする場面や、マイクが題材提起した時のケイトの「ワーオ…それってワーオ!」の名言wも飛び出す見どころ満載のシーン。 8.(※曲なし)ザナとスティーブの会話 ザナがスティーブのアメフトの練習に付き合い、同時にスティーブの悩み相談をする場面。 22日の夜公演ではキスの練習をするシーンで二人ともツボに入ってしまうと言うハプニングもありましたw 9. Be A Man(ザナ with 全員) 劇中劇。 マイクの書いた台本でミュージカルを行っていると言う場面。 軍服に身を包んでかなり激しいダンスをしながら全員で歌います。 激しいダンスと一緒に聴くからなのか、この曲もかなり頭に残る曲です。 傷ついたスティーブ(の演じる兵隊)を助けるかどうかケイトとロバータ演じる女性兵が検討する場面でわざと棒読みにしているのですが二人ともかなりキュートです。 あと、ロバートの「死ねぇ…死ねぇ豚どもぉ!」も地味に好きですw 10. 聞かないで言わないで Part1(スティーブ、ケイト) 11. 聞かないで言わないで Part2(スティーブ、ケイト) 劇中劇続き。 傷つい兵士とそれを助けた女兵士が恋に落ちて行く場面。 兵士の「君は天使?」「君こそ天使だ!」で、彩陽さん目当てで来た人は反応せざるを得ませんw ここでもケイトの「オープンな心で!」の名言(?)が飛び出します。 ミュージカルが大成功して終わりますが、演じていたスティーブとケイト同士も恋に落ちる兆しを見せて次の場面へ。 12. (※曲なし)マイクとロバータ 新聞に載ったミュージカルの批評を読んで二人で盛り上がるシーン。 「スライムを飲み込んじゃった人がいたんだって~」はそんなにウケませんでした(個人的には好きなんだけどw) 13. 速く!(ブロンコ、テックス、ロレッタ) 「僕はOK、君もOK牧場」にみんなで集まるシーン。 Spiさん演じるブロンコの口調が某若本さん口調で何かとウケますw ここでもZANNAの逆転世界を象徴するように大人の普通の飲み物がミルク、さらにハードな飲み物がミロとなっています。 ミルク→ビール、ミロ→ウォッカとかバーボンあたり?と言った感じでしょうか。 ケイトがこの場面でミロのストレートを頼むんですが…ストレートって…水割り?粉?w 最後はブロンコたちの歌でスティーブとケイトが自分たちの気持ちに気が付き、それがもとでマイク、ロバータそれぞれとちょっとした揉め事になります。 14. 何冊もの本(マイク) マイク単独の見せ場。 スティーブに対する自分の思いを歌った曲。 好きすぎるとその人への想いをいくらでも書ける!と言った歌詞の曲。 そうですよね…好きすぎると薄い本が何冊も描けますよね…w しかし流石は本職、東山さんのソロは凄く聴きごたえあります。 最後にザナがスティーブに惚れてると言うことをブロンコたちに指摘されて次の場面へ。 15. 恋に落ちるのはどう?(ロバータ、マイク with ザナ、スティーブ、ケイト) 恋人と揉めたロバータとマイクがお互いのどこがまずいのか?と言うことを相談するシーン。 お互いのお尻を確認しあうシーンは鉄板です。 試しにキスをするシーンですが、よくよく考えるとリアルに異性でのキスシーンってここだけですねw 曲としては最終的にザナ、スティーブ、ケイトが入ってきて、後から来た3人はそれぞれ自分の本当の気持ちを押し殺すことで上手くやって行こうと決心します。 16. お腹空いたの(ロバータ with 全員) マイクがチェス州大会決勝戦に挑み、みんなで応援するシーン。 ロバータとイチャコラするケイトがたまりません(ぉ 追いつめられるマイクですが、ロバータをはじめとするみんなの応援の甲斐あって逆転勝利。 その勝利の歓喜に浮かれたスティーブとケイトが勢いでキスをしてしまい二人の気持ちが周囲にバレてしまうと言うクライマックスへ繋がる場面。 なに気にこの曲のアーヴィンソロ好きだったり。 17. 君にわかる?(マイク、スティーブ、ケイト、ロバータ) 4人が今のそれぞれの気持ちを歌う今日。 それぞれの歌詞が滅茶苦茶切ない曲でガチで涙腺にきます。 平日公演では幸運にも前の方の席が多かったので良く見えたのですが、彩陽さんはこの場面ではほぼ毎回泣きながら歌ってたので貰い泣きしまくりでした(T-T) 18. (※曲なし)スティーブとケイト スティーブとケイトがお互いの気持ちを確認しあい、再度キス。 そこをキャンディとアーヴィンに見られてしまい自分たちがどうすればいいのかわからなくなり、ザナに助けを求めに行くことを思いつく場面。 19. (※曲なし)ロバータとマイク 異性に恋人を取られた形になってしまった二人が落ち込みながらもお互いを慰めあうシーン。 最終公演ではマイクのお尻を触ったロバータが「湿っぽい」と言うアドリブを入れたりしてましたw コメディと言いながらも重いテーマを扱っているZANNAにおいて、この二人の掛け合いは凄くホっとします。 最後におんぶするのが男女逆と言うのもアベコベ世界だからと言うのを抜きにしても癒される演出でした。 20. ザナの歌(ザナ) スティーブとケイトがザナに助けを求めに来る場面。 駆け落ちの相談をしにきたのですが、最中、キャンディからザナに電話が入りその会話が耳に入ったからなのかケイトが駆け落ちする覚悟が揺らいで逃げて行ってしまうと言うかなりシリアスなシーン。 21. 解けない魔法(ザナ with 全員) 禁断の魔法(?)で世界を変えて、スティーブとケイトが上手く行くようにする決意をしたザナが解けない魔法をかける場面。 この場面でのスモークが出てきて全員でザナを取り囲む演出、そしてロウマさんの歌唱はまさに圧巻。 22. Straight To Heaven(タンク with ザナを除く全員) ザナの魔法で現実(通常?)に戻った世界でのプロムのシーン。 スティーブとケイトだけじゃなくマイクとロバータ、そしてアーヴィンとキャンディまでもがカップルになっていると言う衝撃的な状況。 曲の終盤にザナが入場してきて、今までと同じ格好なのにも関わらずみんなに奇異の目で見られからかわれると言う観ていて非常に辛いシーンです…。 この曲はすごーく好きなんですがシーン的に辛いのでなんとも複雑。 23. いつか来るかもしれない日(ザナ) 現状を理解したザナが現在の心情を歌う曲。 また、異性愛や同性愛が等しく認められる日がいつかくるのかも(来てほしい)と言ったメッセージが込められた歌詞の曲。 24. Right To Heaven(ザナを除く全員) ザナをからかったことを反省したみんなが戻ってきて、ザナをパーティーに誘うシーン。 曲はStraight To Heavenで、歌詞の「Straight」を「Right」に変えたもの。 また、遠くへ行ったはずのサンディがかけつけるがもう魔法が使えないので言葉がわからないと言う演出も。 25. 僕が僕であるように(タンク、ザナ) 失意のザナにタンクが告白し、タンクだけがなぜか前の世界のことを覚えていてタンク何者?の場面w いろいろな解釈はあると思いますがそこは各個人の解釈で。 物語的にはこの曲で事実上のラストナンバーです。 26. Bows(全員) 大団円。 ここからカーテンコールへ繋げて舞台終了。 ここで演者の皆さまが舞台から降りて客席を一周しお客さんとハイタッチすると言う大サービスがあり、公演2日目以降の通路脇の席は大人気だった模様ですw 総評: 大好きな高垣彩陽さんが自身の夢だと仰っていたミュージカルの舞台に立つと言うことでこれはもう何を置いても全部観に行くしかないとこの一週間は仕事も午前中以外は入れないようにして、私用もほぼ全てキャンセルし全公演観劇しました。 結論から言うと全公演観劇して大正解だと思っています。 舞台は生モノなので毎回違うと言うことはわかっていたつもりですが、同じ演目を全て観たと言うのは初めてでした。 演者さんだけでなく観客側のテンションも毎回違って退屈な公演はただの一度もありませんでした。 あと、とにかくキャストさんが素晴らしかった。 トークショーやカーテンコール後の挨拶(初日昼と千穐楽後だけでしたが)でも、それぞれ人柄が滲み出るようなコメントをしていて凄く安心して観てられました。 千穐楽後のカーテンコールで田中ロウマさんが自分のように彩陽さん目当てで観に来てる人間がいることも理解していてそのことについて触れてくれたのは凄く嬉しかったですね。 内容に関しての評価は観劇した人それぞれあると思いますが個人的には大満足でした。 公演後のトークショーも含め本当にいろいろ考えさせられた舞台でした。 そして、千穐楽の後に飲み会を企画してくれた&それに参加していた彩陽さんファンのみなさまにもお礼を言いたいですね、ほんとありがとうございました。 個人的にはあの飲み会も含めてZANNAでした! なんかもう再演してくれないことはあり得ないって気になっているのでwあまりここで書き切らず再演を待ちたいと思います(その割に大長文だけど?w) 最後に当然ながらこの一言を… 愛したい人を愛せる世界にしようぜBABY! |
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