目次:
・なリーグ今月開幕は無し
・ノラ東、23日に今季開幕戦
・ノラ東さめけん、入団一年目で転勤
・ノラスポ記者のセイバーメトリクスあれこれ第六回「BABIP」


【なリーグ今月開幕は無し】
なのはなリーグ連盟は今月に試合を行わないことを発表した。各チームの人数調整がつかなかった。
ある関係者は「まだ冬眠中ですかね。4月には開幕したいです」と語ったが、今季再び全12試合開催を目論む連盟にとって最初の月から試合無しに終わるのはかなりの痛手となりそうだ。
尚、16日14時夢の島10面にて合同練習を行うことも発表された。

【ノラ東、23日に今季開幕戦】
ノラキャッツ東日本は今月23日に今季の開幕戦(練習試合)を行うと発表した。
当初はなリーグ開催予定日だったが、対戦相手の都合がつかなかったため、練習試合が組まれた。

【ノラ東さめけん、入団一年目で転勤】
このオフにノラ東に入団したさめけんこと鮫島が転勤のため僅か数ヶ月でしばらくチームを離れることになった。
さめけんは「1~2年で帰ってくるので、鍛えておきます」とコメントした。
チームは「ML、ぱぐすけからは一旦削除しますが、在籍はそのまましていることにします」と発表した。

【ノラスポ記者のセイバーメトリクスあれこれ第六回「BABIP」】
さぁ、いよいよ来ました。セイバーメトリクスでまず最初に「ええ?ホンマかいな?」と思ってしまう事象、それが「BABIP」です。しかしこのBABIPを呑み込めないと投手の指標も呑み込めなくなるので頑張りましょう。
BABIPとは、「Batting Average on Balls In Play」の略、本塁打以外でフェアグラウンドに飛んだ打球が安打になる割合です。式としては下記になります。

BABIP=(安打数-本塁打数)/(打数+犠打+犠飛-本塁打-三振)

BABIPはリーグ全体では毎年一定の値に収束することが分かっています(NPBのセ・リーグの場合、統一球前は.300前後、統一球後は.280前後)。
そして投手から見たBABIP=被BABIPですが、各投手の被BABIPは年ごとに安定しないと言われており、故に「打たせてとる投手は存在しない」や「ヒットになるかどうかは運」という説も以前はありました。しかし2000年代後半のファイターズやドラゴンズのように安定して内野守備力が高いチームは被BABIPが安定することも分かっており、守備力によって大きく変わるとも言われています(MLBで被BABIPが安定しないのは選手の移籍が活発なため?)。また、BABIPから話は逸れますがヤンキースの黒田のようにゴロを打たせる投手を最近は「グラウンドピッチャー(ゴロピッチャー)」と呼び「打たせて取る投手」と認識されています。
続いて打者から見たBABIPですが、各打者のBABIPは例年だいたい安定すると言われていて、例年より極端に高かったり低かったりする年があった場合、翌年は確率的な揺り戻しが発生する、とされています。ただし、成長や衰えにより変化した後の値でそのまま安定する可能性もあるのでその時点では何とも言えないわけです(当然の話ですね)。

とまぁ色々と書きましたが、ではBABIPはどう使えばいいのか?を簡単に纏めると
・打者の場合、調子がいいのにBABIPが上がらない場合は、打球の方向に注意する(野手の正面に飛んでいないか?)
・投手の場合、調子がいいのに被BABIPが高い場合は、野手陣のポジショニングに気を使ってみる
といったところでしょうか。

余談ですが、MLBでは近年ビッグデータ時代の到来により、各打者がどういう球をどういう方向にどういう質で飛ばすか、が簡単に分かるようになっており、打者毎に極端な守備シフトが敷かれる時代がやってきています。こうなってくると「BABIP=相手のシフトを破る確率」と言っても良いのかもしれません。
セイバーメトリクスの指標は年々変わっていくものですが、BABIPはこれからどのようになっていくのか、注目の指標のひとつです。