心に残るヨコミツ三国志名場面

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59巻・秋風五丈原
寿命を12年延ばす祈祷が失敗に終わり、 孔明は床に伏してしまった。死期がが近い事を悟った孔明は、 自分の死後、蜀がとるべき道を細かく指示し、遺書を書き終えた。 そして、四輪車に乗り込み、幕舎の外へ出る孔明。 今まさに、蜀軍最後の巨星が墜ちようとしていた…。

孔明「見よ。あの煌々と輝いているのがわしの宿星じゃ。 いま滅亡前の最後の輝きを見せている」

そこには光り輝くひとつの星があった。

孔明「見ていよ、今に落ちるであろう」

見守る一同。そして…将星、大地に墜つ。

楊儀「あっ」
姜維「ああっ」
楊儀「丞相!!」
姜維「丞相!!!」

だが すでに孔明は答えなかった。

人々は孔明の偉大な足跡を思いうかべ、 その死を惜しんで号泣した。 時は蜀の建興十二年八月二十三日、 寿命五十四歳。 漢朝の再興をはかり、 戦いつづけた英雄たち。 玄徳・関羽・張飛・趙雲・馬超、 その他、もろもろの勇者たち…… その最後の巨星がついに落ちた。


な、なんてええシーンなんでっしゃろか…。常に全てを見通し、 全知全能の神であったかのような孔明は、己の死の瞬間までをも予測し、 当ててしまったのです。かっこよすぎます。そして、その後の 名だたる蜀軍武将達の絵が、また泣かせるんですわ…。 僕も「丞相!!!!」て叫びたいです。