発売から7ヶ月以上…ようやっと全キャラ制覇です。隠しモードとか全イベント制覇
とかその辺はまぁおいおいやるだろうことにして…とりあえず感想でおま。
値下げ効果もあってなんとか10万本台に乗せたみたいですが、未だ初回出荷分が
数万本残っている臭い『ときめき3』、一般的には売れなかった理由に
トゥーンレンダリングが挙げられていますが、私的には「思ったより違和感なかった」
というのが正直なところです。それよりも、システム面とかシナリオ面とか、
『ときめきメモリアル』として根本的に大事なところがしょっぱかったことが、
イマイチ爆発しきれなかった理由かと思います。それでも
発売初週売り上げ6万〜8万本てのは、ハード台数への割合としては
『ときめき2』と同じらしいですが。
そもそも「時代が恋愛SLGを求めてない」という説もあるかもしれんな(笑。
<システム>
ではまずシステム面から感想を。基本的には今までと同じ。
正直な話、もう飽き気味です。次回作はドラスティックな変化を求む。
以下新システムや細かいとこへのツッコミ。
・服装チェックシステム
デート前に主人公の服装を決定し、待ち合わせ場所でその服装を女の子が見て
喜んだり怒ったり帰っちゃったりするシステム。『2』までで言う「容姿」を
数値から実際の見た目に変更したもの。ジーパン嫌いとかそれだけの理由で
帰られる理不尽さはある意味『ときめき』ぽいが、いずれ「デート前にセーブ、
ミスったらロードしてやり直し」という戦法を皆取り始めるので、あまり意味のない
システムだった。
・趣味コマンドシステム
魚釣りに行ったりプラモ作ったりゲームしたり裁縫したりと、
女の子との喫茶店デートでの会話のネタ作りや、誕生日のプレゼントを用意するために
存在するシステム。一部のキャラを除き、あまり重要でないシステムのような
気がした。もっと重要な位置につければ、だいぶ面白くなったと思うが。
『ガールズサイド』のバイトコマンドの方がおもろそう?
・爆弾設置が早い
これは最初焦った。一ヶ月ほってるだけで爆弾が出現することもある。
が、その実態は「今までより爆弾が設置される傷心度のラインを下げているだけ」
の模様。爆破のラインは変わってないので、要は「長い間爆弾が設置されるだけ」
ということ。そのうち爆弾出現しても半年くらい余裕でほったらかしとかし始めて
嫌な人になる(笑。
・他のキャラのシナリオイベントも進んでしまう
これは仕方ないのかもしれませんが、まだクリアしていないキャラのシナリオイベント
が狙い中のキャラではないのにガシガシ進んでしまうのは正直残念です。
私はゆっこちゃんを最後にまわしたのですが、もう飽きる程シナリオイベントは
見ていたので、ゆっこちゃん攻略の時はほとんど早送りしてしまいました(笑。
・番長戦がない
最も残念だったのがこれ。メモラーならこの残念さは非常に分かるハズ。
番長戦と修学旅行バトルは必須でしょう(今回修学旅行で枕投げがありますが)。
『ガールズサイド』も多分バトルはないだろう、見た感じ。
最も頭悪くてステキなシーンなんやけどなぁ。
<シナリオ・世界観>
続いて世界観とかシナリオとか。とにかく『ときめき』ぽくなかった。
『TLS』か?と思ったこともあった。
・世界観が地味
地味です、とりあえず。世界征服を目指す女子高生も毎朝50キロ走っちゃう
女子高生スイマーも私設軍隊を持つ超お金持ちも驚異的に運が悪い娘も
お兄ちゃんが世界の番長な娘もいません。
おそらく前作で花桜梨さんが人気出たことから(当初制作側は花桜梨さんは人気
出ないと思ってたらしい)、ぶっとび路線でなくリアル路線を狙ったのでしょうが、
だったら全員そうするべきでした。
おかげで一部の微妙なぶっとびキャラが浮いて気の毒な感じに。
・シナリオが安っぽい(一部パクリも)
簡単に人の命がどうたらとかなります。安易な感動を得ようとしすぎです。
そしてディズニー級のパクリシナリオもあってビビリました、ハイ。
キャラは割と良かっただけに…気の毒。
この辺はキャラ名鑑
でもっと細かく。
以上、そんな感じで、『ときめき3』は非常に残念な作品になっております。 が、今まであのぶっとびぶりが嫌で敬遠してた人が評価しているという 現実もあるようです。難しいですな。まぁ、今時恋愛SLGで30万本売れるわけも ないかなとも思うんですがね。値下げ効果もあったやろけど、10万台に乗せたのは さすがと言うべきなのかもしれません。わたしゃこの表現好きでないんですが、 「ギャルゲー」で30万売ってるのって今は『サクラ大戦』くらいですからなぁ。 広井王子氏くらいの組織力と人脈力がないとダメなんでしょうな。 (2002/8/3)