逮捕しちゃうぞ名場面

ＴＶ版ＦＩＬＥ．４８『夏の終わり』
東海林が旅立つ日…夏実はいつも通り、墨東署で仕事をしていた。しかし、課長が手にケガをしているのを見て、ふと思い返した。そう、まだ、東海林に言わなければならないことがある…。夏実は、バイクで成田空港へと向かった…。

夏実「辻本夏実巡査、本日、一身上の都合により早退させて頂きます！！」
美幸「夏実…」
夏実「ちょっと行ってくるー」
美幸「行ってらっしゃい、夏実」

（ＢＧＭ：ＬＯＶＥ　ＳＯＭＥＢＯＤＹ～成田空港ラブジェネヴァージョン～）

ゲートへ向かう東海林。何度も後ろを振り返っては、夏実が来ていないかどうかを確かめる。でも、夏実は来ない…「ふっ」と笑ってゲートへ向かおうとした瞬間、東海林は驚いてもう一度振り返った。そこには、夏実がいた。

夏実「嘘つき！！」
東海林「へ？」
夏実「あんた、ワザとアタシに負けたでしょ！！そんなことされても全然うれしくないんだからね！！何が最後の勝負よ！！思い残す事がいっぱいできちゃうじゃない、バカァ！！」
東海林「それでワザワザ…」
夏実「そうよ、早退したわよ！！公私混同よ！！ザマミロ！！」
ハンカチを出す東海林。
夏実「何よ？」
東海林「ハナ」
夏実、ハンカチをひったくってハナをかむ。
東海林「八百長なんかじゃないっス。ありゃ夏実さんの実力っス」
夏実「だって」
東海林「嘘は言わないっス」
夏実「昨日のことは？」
東海林「え？」
夏実「言うけどわたしも、ううん、わたしは」
東海林「待って下さい、それは」
夏実「言うわよ！！こうなったら言わせてもらう、遠慮なんかしてられないわ。なによ、煮え切らない昨日のセリフは！？」
東海林「ん！とにかく！！女の人に先に言わせるわけにはいかないっス！！」
夏実「関係無いわ、わたしは…」
飛び立つ飛行機の音が聴こえてくる中、東海林は…。

（歌詞：きっと　Ｌｏｖｅ　Ｓｏｍｅｂｏｄｙ　めぐり会える　探し続けた人に太陽も輝いてる　奇跡は嘘じゃない
きっと　Ｌｏｖｅ　Ｓｏｍｅｂｏｄｙ　いつの日にか　見つけてみせる　Ｔａｋｅ　Ｍｙ　Ｃｈａｎｃｅ）

一瞬呆然としていた夏実、だが、我にかえると、東海林の胸倉を掴み、東海林に詰め寄る…そして…

（歌詞：世界中　時を止めて　天使になりたい）
　　　　　　　　　　　　　　　　　 夏実「好きよ」

もう、何も言う事ないっす…。夏実ファンで良かったっす、僕…。「え？このまま終わるの？空港に見送りに行かないの？」そう思いながらも、正直なところ、「その方が僕はうれしいかも」とか思ったりもしてました。「でも、いつも夏実は、中島君や美幸に言ってるじゃん！！なのに夏実はこのままでいいのか！？」とも思ってました。だから、本当に感動しました、このシーンは。本当に、夏実は「かっこいい」と思います。文句無いです。