西岡、日高と積極的に戦力補強をしているタイガースですが「その補強意味あんの?」と言われる日々、いかがお過ごしでしょうか?単純に補強だけで考えれば孝介はありなのかもなぁと思う昨今。年俸と利得が吊り合わない可能性はかなりありますが・・・。
さて、セイバーメトリクスの世界では選手評価のひとつの手法として「そのポジションの平均的な選手と比べてその選手はどれくらい優れているか(劣っているか)」を見るものがありますが、それにちょっとならって他球団のそのポジションの主な選手と比べて今季のタイガースの選手の打撃成績はどれくらいのもんやったかを調べて来季の構想を考える企画でございます。今回基本的には打撃成績のみで考えていきます。
第一回は捕手編です。


2012年セ各球団主な捕手。起用は捕手として出場した試合数。データは例によってヌルデータさんよりお借りしております。
















名前チーム起用試合打席出塁率打率HR盗塁OPS
藤井彰人T8081228.285.24810.571
小宮山慎二T7272171.216.14810.391
今成亮太T3660103.333.29200.656
阿部慎之助G116138556.429.340270.994
實松一成G535892.302.18920.613
谷繁元信D131134458.324.22850.627
小田幸平D353554.300.27100.613
中村悠平S9091249.344.25411.636
相川亮二S6872244.309.24510.604
石原慶幸C7777250.311.24010.634
倉義和C6670160.296.19511.559
鶴岡一成DB91102229.258.18910.512
黒羽根利規DB5861119.154.12500.315
城俊人DB4545122.254.17000.452

阿部慎之助は116試合しか捕手として出場してなかったんですな。こういう起用を城島でもできていれば彼の選手生命ももう少し伸びたんでしょうに。MLBでは当たり前にやってることなんですがねぇ。
さて、阿部は別格として、タイガース正捕手の男前こと藤井は他球団と比べて出塁率で大きく劣っています。捕手は次の打順が投手であることが多いため四球を選びやすいハズで、他球団の主力捕手陣が軒並み出塁率3割以上であることを考えてももうちょい球を見ていってもらいたいところ。
打率と出塁率を見比べると谷繁、中村悠平はもちろんジャイアンツ二番手の實松が凄いですね。余談ですがジャイアンツは今季「見逃し三振OK」にしたとか。MLB方式というかマネーボール方式ですね。貧打の打者には特に有効かもなぁということの証明かも?
ところで何よりも注目しなければならないのは、正捕手男前が出場できない時の代替選手、ここがタイガース捕手陣最大のネックです。
とりあえず今季の二番手捕手としては小宮山を起用しましたが、他球団の二番手捕手と比べても圧倒的に劣っています。まぁ、捕手は攻撃力だけではないので判断が難しいところですが、出塁率1割差を跳ね返せる程の守備的貢献が小宮山にあるのかというと疑問でもあります。なんとか今成の捕手力を高める方向でいけないものなのか。